食品安全情報blog過去記事

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オリーブ油と全粒穀物が「心疾患リスクを減らす」

Behind the headlines
Olive oil and wholegrains 'lower heart disease risk'
September 29 2015
http://www.nhs.uk/news/2015/09September/Pages/swapping-butter-for-olive-oil-and-whole-grains-lowers-heart-disease-risk.aspx
新しい研究で飽和脂肪を減らすことが心疾患リスクを減らすことを発見して、「結局バターのほうがマーガリンより良いということはない」とMail Onlineが宣言した。この研究は約13万人を約30年フォローして、オリーブ油のような不飽和脂肪と全粒穀物の多い食生活の人は冠動脈心疾患(CHD)リスクが低いことを示した。
最近の研究で飽和脂肪の摂取とCHDリスクの関連に疑問が提示されていた。飽和脂肪の摂取量が少ないことと死亡率の低さに関連がみつからなかったのだ。この研究の著者はそれが、減らした飽和脂肪を添加された糖や白パンのような精製穀物に代えたためであると主張ししている。全体としてこの研究は不飽和脂肪と全粒穀物の摂取を増やすことが心疾患のリスク減と関連していることを示唆している。この研究はサンプルサイズも大きくフォローアップ期間も長いが因果関係を証明することはできない。人々の食事記憶が正確ではない可能性や他のライフスタイル要因が影響している可能性がある。またこの研究の結果は全ての集団にはあてはまらない。対象は医療従事者のみで、彼らは特定の健康やライフスタイル上の特徴がある。
しかしながら全粒穀物を含み飽和脂肪と塩と砂糖の少ないバランスのとれた食生活は薦められる。