PUBLICATION OF A RESEARCH REPORT ON THE SIGNIFICANCE OF CHROMIUM IN DRINKING WATER
8 October 2015
http://www.dwi.gov.uk/stakeholders/information-letters/2015/04-2015.pdf
米国NTPがラットとマウスで試験を行った後、経口暴露六価クロムへの懸念が高まっているためDWIがクロムの毒性についてレビューし、イングランドとウェールズの飲料水をモニタリングして評価することを委託した。その研究結果が発表された。
http://www.dwi.gov.uk/research/completed-research/reports/DWI70-2-275.pdf
全体としてはモニタリングの結果は安心できるものであった。初期調査は21の公共水道のうち8では検出限界(0.1μg/l)以下、12は1 μg/Lより十分少なく、残りが約7 μg/Lだった。主に六価だった。2回目はクロムが検出されたところを集中的に調べ、15ヶ所中14ヶ所は1 μg/Lより少なかった。全ての検体はこれまでで最も厳しい値を設定しているカリフォルニアのMCL 10 μg/L for chromium VIより少なかった。
DWIは毒性についてはPHEから情報を得、六価クロムは遺伝毒性発がん物質なので有害影響の閾値はなく、実行可能な限り少なくすべきとされた。このためDWIはしっかりした基準を設定するのは時期尚早と考えさらなるデータ収集を行う。もし10 μg/Lを超えるようなものがあればさらなる対応を検討する。