食品安全情報blog過去記事

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IARC報告:赤肉、加工肉、がん

IARC Report: Red Meat, Processed Meat and Cancer
26/10/2015
https://www.fsai.ie/content.aspx?id=14285
IARCとは何で何をしているのか?
赤肉とは?
ほ乳類の筋肉。ビーフ、子牛肉、ポーク、ラム、マトン、馬、羊を含む。家禽や魚は含まない。
加工肉とは?
発がん物質とは?
IARCの分類の意味は?
赤肉摂取に関連するのはどのような種類のがんか?
限定的ではあるが最も強い根拠があるのは直腸結腸がんである。
赤肉にはヘモグロビンのような消化時にNニトロソ化合物の生成につながる化合物が含まれる。Nニトロソ化合物の中には発がん物質がある。さらに高温調理により多環芳香族炭化水素のような発がん物質が生じる。
私は赤肉の調理を減らすべきか?
赤肉は有害細菌を殺すために内部温度が最低75度になるまで十分加熱することが重要である。例外は丸ごとの、テンダリングされていない牛や羊の切り身つまりステーキで、それらは好みにより調理できる。しかしながら肉の外側の褐色が薄いあるいはあまり焦げていないほうが発がん物質が少ない。
加工肉の摂取に関連するのはどのような種類のがんか?
IARCは加工肉が直腸結腸がんを誘発すると結論した。胃がんとの関連もみられたが決定的ではない。
加工肉には赤に駆動用の発がん物質が含まれる。さらに加工や保存によりがんと関連する他の化合物を含むこともある(例えば塩漬け肉の亜硝酸塩)
家禽や魚摂取に関連するがんリスクはあるか
ない。
私は肉を避けるべきか?
ノー。適量の、脂肪の少ない赤肉は健康的な食生活の一部となりうる
ただし大量に食べるのは避けるべきである
適量とは?
健康的な食生活は何事もほどほどに、である。それは一度に大量に食べたり、頻繁に食べたりしないということである(つまり赤肉を一度に食べる量と、食べる回数に気をつける)。1日に必要な量はあなたの身体の大きさによるが簡単な推定方法は手のひらサイズを選ぶことである。平均すると大体これで100gである。
魚や家禽や豆などを選び、赤肉をメインにするのは週に3回にすると週300gになり、これが先の報告でベストとされた量である。
がん予防のために何を食べるべきか?
がんは複雑な疾患で遺伝や喫煙やその他環境要因など多数の要因で引き起こされる。しかしながら健康的な食生活は予防のために重要である。助言は
・健康体重
・運動
・アルコールを避ける
・野菜や果物をたくさん
・種類の違うものを選ぶ
・全粒穀物やパンを選ぶ
・油脂の摂りすぎを避ける