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汚染ビール、致死 モザンビーク(第3報): (TE) Burkholderia gladioli pv cocovenenans毒素

Contaminated beer, fatal - Mozambique (03): (TE) Burkholderia gladioli pv cocovenenans toxin
http://www.promedmail.org/post/3778425
Date: Wed 4 Nov 2015 Source: Agence France-Presse [edited]
モザンビークで自家製ビールで75人が死亡した事例は汚染粉を使って醸造したためで意図的なものではないと11月4日に保健当局が発表した。
ビールを飲んだのは数百人、数十人がその日遅く自宅で死亡し他に多くの人が下痢と激しい筋肉痛で病院に駆け込んだ。合計232人が影響を受け75人が死亡した。
ビールを作った女性とその家族数人も死亡し一部地元メディアは最初ワニの胆汁を疑った。しかし米国での検査の結果原料の粉に細菌_Burkholderia gladioli_を検出し中毒原因とした。類似の中毒事例が過去にインドネシアや中国で報告されている。
ProMEDはこれまでこの毒素による中毒事例を中国(雲南省で発酵コーンフラワースナックによる)、インドネシア(中央ジャワ、ココナツで作られる発酵大豆ケーキであるテンペ・ボンクレッTempe bongkrek)で報告している。今回のコーンフラワーから作ったビールの事例は過去最大規模。原因微生物の正式名称は_Burkholderia gladioli_ pathovar _cocovenenans_
(バークホルデリア・グラディオリの病原性変種cocovenenans)
産生する致死性毒素はボンクレキン酸(Bongkrekic acid)あるいはフラボトキシンA
マウスでの経口LD50は3.16 mg/kg (1.53-6.15 mg/kg)