食品安全情報blog過去記事

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論文

Research is lacking on marijuana's effects in patients with rheumatic diseases
9-Nov-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-11/w-ril110515.php
Arthritis Care & Researchに発表されたレビュー。逸話的報告はあるものの対照群を設けた試験は一つもない。

  • Rice大学の論文:「幹細胞ツーリズム」を終わらせる

Rice U. paper: End 'stem cell tourism'
9-Nov-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-11/ru-rup110915.php
国内外で実験的幹細胞療法を宣伝し、期待させられた患者が幻滅し疲れ果てるという状況は問題が大きく続かない、と生命倫理の専門家が言う。このような「幹細胞ツーリズム」を減らすための公共政策が必要である。BMC Medical Ethicsに発表。

  • ヒ素暴露された子ども達は感染症、呼吸器症状リスクが大きいかもしれない

Children exposed to arsenic may face greater risk of infection, respiratory symptoms
9-Nov-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-11/dc-cet110915.php
妊娠中の母親のヒ素暴露量が多いと子どもの生後1年までの感染症と呼吸器症状リスクが高い。EHP。412人の妊娠女性の尿中ヒ素濃度を測定し子どもが生まれたら4ヶ月毎に電話調査。ヒ素摂取源が水とコメとディスカッションされている
Infant Infections and Respiratory Symptoms in Relation to in Utero Arsenic Exposure in a U.S. Cohort
http://ehp.niehs.nih.gov/1409282/
尿はスポット検査でヒ素濃度は中央値3.8 μg/L平均 (SD) 5.7 (6.5) μg/L (レンジ: 0.5–58.3 μg/L)
(あんまり精度の良くない調査で関連があるとか言われても。。。EHPらしいっていえばそうだが)

  • 培養で確認した早期ライム病患者の健康関連QOLの長期評価

Long-term Assessment of Health-Related Quality of Life in Patients With Culture-Confirmed Early Lyme Disease
Gary P. Wormser et al.,
Clin Infect Dis. (2015) 61 (2): 244-247.
http://cid.oxfordjournals.org/content/61/2/244.long
10-20年後の身体や精神の状態は一般人と差がない。
(慢性ライム病否定)

  • Increased meat consumption, especially when cooked at high temperatures, linked to elevated kidney cancer risk

9-Nov-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-11/uotm-imc110615.php
米国がん学会によると腎細胞がんは今年6万人以上が新たに診断され約14000人が死亡する。有病率が増加していて西洋風食生活が原因ではないかと疑われている。その一つが肉の食べ過ぎで、そのメカニズムとしてPhIPとMeIQxのような発がん物質がある。
そこでMD Andersonの新たに腎細胞がんと診断された患者659人と健康なヒト699人の肉の摂取量を推定した。その結果腎細胞がん患者は健康なヒトに比べて赤肉と白肉の摂取量が多く特にPhIPの摂取は54%のリスク増加、MeIQXの摂取は約2倍のリスク増加と関連した。ITPR2遺伝子の変異がある人はPhIP摂取の影響を受けやすい。
(PhIPとMeIQXは推定?)