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動物用医薬品に使用する抗生物質:2014年の動物の暴露を評価するのは難しい;耐性レベルは下がり続ける

Antibiotics for veterinary use: exposure of animals difficult to assess for 2014; levels of resistance that continue to fall
06/11/2015
https://www.anses.fr/en/content/antibiotics-veterinary-use-exposure-animals-difficult-assess-2014-levels-resistance-continue
欧州抗生物質啓発デーを記念して、ANSESは本日、ヒトと動物の健康に関する抗生物質耐性とその影響を話し合うために半日イベントを開催する。この機会に、ANSESは国立動物用医薬品局(ANMV)が実施した抗生物質製剤を含む動物用医薬品の販売を監視する国のキャンペーン結果を発表する。
注意すべき主なポイントが2つある:
最初に、2014年の販売数はトン単位の増加を示しているが、これは、割引や払い戻しのシステムを終わりにする、農業・食品・森林の未来に関するフランスの法令の新規定の推進を見込んだ販売業者あるいは医師が前もって在庫品を注文したことが原因と思われる。そのため実際に使用した医薬品とそれに伴う実際の動物の抗生物質への暴露評価をするのに、2014年の結果を使用することはできない。
他方、より具体的には、重要抗生物質に関して、2014年の結果は2013年と比較して第三第四世代のセファロスポリン類、フルオロキノロン系への暴露でそれぞれ12.0%と3.5%、減少を示している。これらの抗生物質はヒトの医薬品として特に重要だと考えられているため、この減なりの前進である。この励みとなる結果はANSESのリヨンとプルフラガンのRESAPATH(動物における病原性細菌の薬剤耐性監視ネットワーク)の報告で確認された。抗生物質への耐性は、特に重要な抗生物質への耐性は、このように全体的に減り続けているが、いくつか産部門では努力を続けなければならない。