食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 要約:1080と補食動物コントロール−ここからどこへ?

SMC NZ
BRIEFING: 1080 & predator control – where to from here?
November 16th, 2015.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2015/11/16/briefing-1080-predator-control-where-to-from-here/
補食動物コントロール用の毒素1080については議論が絶えない−しかしこれが最良、と今週の全国会議で科学者が言う
ニュージーランド生態学会2015で全国の生態学者や研究者が最新の知見を共有した。SMCはシンポジウムのスピーカー数人のメディア向けオンライン説明を開催した
このサイトからプレゼンを見ることができる

  • 1080研究シンポジウム−ニュース報道

1080 research symposium – In the News
November 16th, 2015.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2015/11/16/1080-research-symposium-in-the-news/
見出しは多くが「1080でラットの95%が殺された」

  • がんコントロール学会の毒素に取り憑かれた世界の中で続く教育

Continuing Education in the Toxin Haunted World of the Cancer Control Society
William M. London November 9, 2015
http://www.csicop.org/specialarticles/show/continuing_education_in_the_toxin_haunted_world_of_the_cancer_control_socie
「栄養と毒素を使わない治療法でがんやその他の病気を予防しコントロールする」ことがミッションだというCancer Control Society (CCS)の流布する怪しい情報や治療法についての長い報告。学会に潜入して報告している。ゲルソン療法の推進者Charlotte Gersonとか反GMOの展示とか。
(日本にも似たようなのある)

  • がん患者は代替療法により価値ある時間を無駄にし命を危険に晒している、医師が言う

Cancer patients are losing valuable time — and risking their lives — with alternative therapies, doctors say
Tom Blackwell | November 11, 2015 | Last Updated: Nov 13
http://news.nationalpost.com/health/cancer-patients-are-losing-valuable-time-and-risking-their-lives-with-alternative-therapies-doctors-say
オンタリオ州のあるがん患者が、口腔がんを手術して口の中に腕か足の組織を移植すると言われたとき、耐えられないと思った。そしてナチュラルヘルスプラクティショナーのところに向かい、ローズヒップオイルで2年治療した。彼女が病院に戻ってきたとき、顔の半分ががんだった。家族は代替医療セラピストに「これは治療のおかげでがんが身体の中から外に出てきている良い兆候だ」と言われていた。結局彼女は手術ができる前に病院で死亡した。これはほんの一例に過ぎない。がん患者が根拠のない代替療法で時間を無駄にし命をリスクに晒している。
アルバータの研究によると100人の乳がん患者のうち少なくとも1人が標準療法を拒否しその結果として死亡リスクを2倍にしている。系統的調査はないが大体2000人のカナダ人が毎年同じようなリスクに自分自身を晒している。一方代替医療のプラクティショナーはその危険性を患者に警告する圧力はほとんどないようだ。
National Postがブリティッシュコロンビアのナチュロパスに新たに診断されたB細胞リンパ腫を単独で治療するかと尋ねたところ18人中13人がイエスと応えた。ノーと答えたのはたった一人だった。

  • 根拠に基づいた治療を拒否した乳がん患者のアウトカム解析

Outcome analysis of breast cancer patients who declined evidence-based treatment
Joseph et al. World Journal of Surgical Oncology 2012, 10:118
http://www.cancertreatmentwatch.org/reports/outcome.pdf
アルバータ保険地域の乳がん患者のアウトカムを解析した。1980年から200年に合計185人の患者が標準治療を拒否した(1.2%)。87人は診断時に75才以下で、50.6%が既婚、60.9%が50才以上、65.5%が都市部住人。5年生存率は標準治療を拒否した人が43.2% (95% CI: 32.0 − 54.4%)で標準治療を受けた人は81.9% (95% CI: 76.9 − 86.9%) 。