食品安全情報blog過去記事

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新しいアルコール助言発表

New alcohol advice issued
Friday January 8 2016
http://www.nhs.uk/news/2016/01January/Pages/New-alcohol-advice-issued.aspx
英国医務部長による新しいアルコールガイドライン案が発表された。
専門家グループが、先にガイドラインが発表された1995年以降のアルコールの害についての新しい根拠を吟味した。新しいガイドラインには3つの主要項目がある。
・定期的飲酒
リスクを低く維持するために週に14ユニット以上を定期的に飲まないこと。週に14ユニットを飲む場合でも均等に、あるいは3日以上に渡って飲むこと。どんな量であっても飲むことによりがんを含む一連の疾患のリスクは増える。飲む量を減らすには飲まない日を作る。
・一回の飲酒
一度に飲む総量を減らす、ゆっくり飲む、水と交互に飲む。若者、高齢者、体重の少ない人、健康上の問題がある人、医薬品などを使用している人はアルコールの影響を受けやすいので注意
・妊娠中の飲酒
妊娠中あるいは妊娠を予定しているなら、最も安全なのは全く飲まないこと。もし飲んでから妊娠に気がついたとしてもパニックになる必要はないがその後は飲まない。
何故ガイドラインが改定されたか?
1995年以降、重要な事実が明らかになった。
・適量飲酒の心臓の健康への利益はこれまで考えられていたほど強くなく、一部の人にしかあてはまらず、運動のようなほかの方法のほうが効果的
・飲酒とがんの関連が明確になり、「安全」な量は存在しない
・先のガイドラインでは一度に大量を飲む場合について対応していなかった
・妊娠中については飲まないことがベストであると明確にした
(この発表は当然のことながら酒飲みに大反発されている。でも残念ながら飲酒が身体によいのではなく、健康な人が酒を飲めるのだろう)