食品安全情報blog過去記事

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ベリーのようなフラボノイドの多い食品が「体重増を防ぐ」

High-flavonoid foods, like berries and apples, 'prevent weight gain'
Friday January 29 2016
http://www.nhs.uk/news/2016/01January/Pages/High-flavonoid%20foods-like-berries-and-apples-prevents-weight-gain.aspx
「痩せるためには果物を:お腹を大きくしないためにベリーをもっと食べよう」とSunが報道した。この助言はベリーやリンゴのようなフラボノイドの多い食品の体重への影響を調べた大規模な新しい研究に基づく。研究者らは約25万人を24年にわたって追跡した。結果はフラボノイドを多く食べることと−特にアントシアニン(主にブルベリーやイチゴ由来)、フラボノイドポリマー(お茶やリンゴ)、フラボノール(お茶やタマネギ)−体重の増加の少ないことと関連があった。1日当たりアントシアニン10mg、フラボノイドポリマー138mg、フラボノール7mg毎に4年間での体重増加が70-100g少ないことと関連した。これは小さな値だが何年も積み重なる。この種の研究デザインは本質的に因果関係を証明できない、関連を示すのみである。
この研究をリンゴやベリーのみを食べる助言だと受け取るのは賢明ではなく、全体的な健康には多様な野菜や果物を含むバランスの取れた食生活が重要であることに変わりはない。しかしながらこの研究は広い意味で、各種疾患リスクを減らすために毎日最低5単位の野菜や果物を食べるべきというよりしっかりした根拠を支持するものである。