食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

South Korean court says carcinogens at a Samsung chip factory caused a worker's ovarian cancer
Jan. 29, 2016
http://www.businessinsider.com/ap-court-chemicals-caused-samsung-chip-workers-ovarian-cancer-2016-1
卵巣がんと10年以上戦って2012年に死亡したLee Eun-jooのがんの原因が1993年の17才の時から6年働いたサムスンのチップ工場で発がん物質に暴露されたためであるとソウル行政裁判所が金曜日に言った。Leeは鉛の枠にシリコンウエハーを糊で接着していて、その糊にはMSDSによると発がん物質のホルムアルデヒドと発がん促進作用のあるフェノールが含まれる。裁判所は工場での夜間労働シフトと換気システムを非難し政府機関に彼女の家族への賠償を命令した。活動団体によるとサムスン労働者で白血病などの重い病気を患う人たちは200人以上いるが裁判所や政府が因果関係を認めたのは1ダース以下である。
ホルムアルデヒドの発がん性って吸入により直接触れる上皮の話なのに。微量なら人体でも普通に作られている。IARCの発がん性分類って間違った使われかたをされがち)

  • フッ素添加支持団体は米国のコミュニティーに出回っている「不正確な」情報を標的にする

Pro-fluoridation group targets 'inaccurate' information surfacing in U.S. communities
By DentistryIQ Editors
http://www.dentistryiq.com/articles/2016/01/pro-fluoridation-group-targets-inaccurate-information-surfacing-in-us-communities.html
健康、医学、科学団体の大部分が、虫歯を減らすための価値あるツールとして水道水のフッ素添加を薦め続けているにもかかわらず、反フッ素団体はオンラインで人々を混乱させ不必要に恐怖を与える間違った情報を流している。これらと戦うために歯科や医学の専門家らがフッ素添加の安全性と利益についての根拠を明確にし神話を打ち砕くためのアメリカフッ素添加学会American Fluoridation Society (AFS)を作った。会長は小児歯科医のJohnny Johnson博士。

  • "Chick-fil-A ダイエット"の真実

The truth behind the "Chick-fil-A diet"
February 2, 2016,
http://www.cbsnews.com/news/nutritionists-take-on-the-chick-fil-a-diet/
新しいダイエット法には事欠かないが最新の流行はそれらしくない、ファストフードチェーン発である。Chick-fil-A(チキンに特化したファストフードチェーン)がグリルチキンナゲット8個入りのような少量を3-4時間毎に食べるダイエット法を提供。
チキンナゲットを毎日食べるのは恐ろしく不健康に聞こえるがChick-fil-Aによると揚げた製品ではなくグリルしたものだけにすればたった140カロリーでタンパク質の良い摂取源であると言う。但しナトリウムは530mgなので推奨の2300mgに近づく。
栄養士会のAlissa Rumseyはファストフードチェーンのナゲットをたまに食べるのはOKだが他の栄養素が不足する、という。
http://www.chick-fil-a.com/
グリルチキンナゲットって要するに焼き鳥?)

BBCニュース
England's medical chief gives stark alcohol warning
http://www.bbc.com/news/health-35471958
イングランドの医務部長が飲酒についてはグラス1杯毎にがんリスクがあることを考えて自己責任で、という。
デイムSally Daviesが科学技術委員会のヒヤリングで、彼女がグラス1杯のワインに手を伸ばすとき、ワインを飲むか乳がんリスクを上げるかを問う、という。他の人たちも同じようにすべきだ、と強く薦める。

Toddler choked to death on blackberry picked for him by his dad on family walk
2 Feb 2016
http://www.mirror.co.uk/news/uk-news/toddler-choked-death-blackberry-picked-7293716
昨年9月27日、15ヶ月の息子をベビーキャリアで背負って犬と散歩していた34才のRobert Fordが、ブラックベリーを与えたところ幼児は窒息死した。
窒息に驚いた父親は息子を下ろすのに手間取り、ハイムリッヒ法を試みた。5才の娘に携帯電話を渡して母親を呼び、5分後に到着。母親は看護師で蘇生を試みた。結果的に救急車を呼ぶのが遅れ救急車が到着したのが30分後。病院に運ばれたが3日後に医師が「脳のダメージが大きい」と結論したことにより救命装置を外して死亡。

(節分だし消費者庁も警告しているので
2016年 1月 28日 Vol.274ナッツ類は小さな破片も要注意!3歳頃までは与えないで!!
http://www.caa.go.jp/kodomo/mail/past/vol/20160128.php)

  • Natureワールドビュー

雑誌が臨床試験を適切に報告するように
Make journals report clinical trials properly
02 February 2016  Ben Goldacre.
http://www.nature.com/news/make-journals-report-clinical-trials-properly-1.19280
研究者が明言せずにアウトカムを変更したりする誤魔化しを許すわけにはいかない
しっかりした科学的方法というのは何年も前に確立している。しかし出版されたデータの整合性を損なう構造的欠陥についての懸念は増加している:選択的発表、再現を阻む研究方法の不適切な記述、説明されない複数回分析によるデータ浚渫など。そのような問題が効果の誇大宣伝や偽陽性リスクを増やし全体として「再現性の危機」を招いている。
アカデミックの論文にこれらの問題が多いことと同時に、解決法を探る試みもある。
(主に医学の臨床試験の話だけれど、食品分野の論文の質ときたらはるかに酷い。最初に何を調べるのかとその解析方法を決めて試験を計画することすらしていないものがほとんど)