食品安全情報blog過去記事

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2015年8月27日のカーボンフィルター事故後のUrenco NLでの排出調査

Investigation of emissions at Urenco NL after carbon filter incident on August 27th, 2015
2016-02-16
http://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Scientific/Reports/2016/februari/Investigation_of_emissions_at_Urenco_NL_after_carbon_filter_incident_on_August_27th_2015
Urencoのウラン濃縮施設で、2015年8月27日の夜、カーボンフィルターの事故がおこった。その結果換気システムからウランが放出された。現場から離れた地域への汚染はない。従って近傍住民は暴露されず健康リスクはない。
事故後数時間以内にUrencoは工場の屋根や換気系の測定を行い、RIVMがその測定の妥当性を検証し追加の測定を行った。両者は十分一致した。そしてUrencoとRIVMがそれぞれ排出量を推定し、それも一致した。
事故による排出について様々なシナリオを検討し、推定排出量は最低が0.4gで最大が40gで最も可能性が高いのは6gだった。最悪シナリオの40gの場合で年間許容排出量の1.5%であり、実際の排出量はもっと少ないだろう。
事故時の風向きから、排気はちょうど屋根に沿って運ばれた。放射能はダストに結合して速やかに屋根に沈降した。排気口から10m風下になると放射能は検出されなかった。ウラン粒子は10m以上飛ばない可能性が高い。
本文オランダ語