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食品成分企業の社長が数百万ドルの詐欺とメタンフェタミン前駆体悪巧みの罪状を認める

国司法省
Principal of Dietary Ingredient Companies Pleads Guilty to Multi-Million Dollar Fraud and Meth Precursor Scheme
Tuesday, March 1, 2016
https://www.justice.gov/opa/pr/principal-dietary-ingredient-companies-pleads-guilty-multi-million-dollar-fraud-and-meth
ニュージャージーの各種ダイエタリーサプリメント原料会社の社長がメタンフェタミン前駆体化合物の販売との関連と、別件のダイエタリーサプリメント購入者を騙し資金洗浄をしたことを認めた、と司法省は発表した。
司法省の民事部長であるBenjamin C. Mizer主席司法次官補代理は「近年司法省は違法ダイエタリーサプリメントへの取り締まりを強化している。この事例は消費者と政府の両方が、アメリカ人が減量や健康増進のためのサプリメントという名の下に何を摂取しているのかを一層監視する必要があることを強調する。」と述べた。
ニュージャージーのワシントン行政区のDavid Romeo、46才は3kg以上のメタンフェタミン前駆体の販売、資金洗浄、メール詐欺、詐欺または誤解を誘う目的で不正商標表示食品を州を超えて販売した、の4件の罪状を認めた。Romeoは司法取引の一環として犯罪で得たお金120万ドル以上を払うことに合意した。
Romeoが認めた罪状は以下。彼はニュージャージーにあるダイエタリーサプリメント成分の販売会社であるGlobal Nutrients、Stella Labsおよび Nutraceuticalsの社長である。少なくとも2003年の初めにはRomeoは従業員に対して、顧客(ダイエタリーサプリメントの製造企業)から実際に注文された食品成分の代わりに安い代用品を使うよう指示していた。これらの代用品の使用はしばしば顧客の同意無しに、あるいは知らせずに行われた。Romeoらはより安い成分に変えることを「SOP」(標準操作法)と呼んでいた。
この悪事の中で彼らはフーディアと呼ばれる減量成分を売っていた。Stella Labsと Nutraceuticalsは顧客に対し南アフリカの稀少植物であるHoodia gordoniiが原料だとして販売していたものは中国の工場で製造したものだった。
FDAの犯罪捜査部の特別調査員が虚偽のサプリメント疑惑を調査した。FDA犯罪捜査部長George M. Karavetsosは「不正商標表示ダイエタリーサプリメントの製造と販売はアメリカの消費者をリスクに晒す。我々の部門は消費者を公衆衛生上のリスクと詐欺から守るために司法省と協力している」と述べた。
Romeoと彼の会社は以前FTCによりインチキダイエタリーサプリメント成分の販売を止めるよう命令されている
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20111104#p4
サプリメントの原料販売会社で消費者に直接売っているわけではない。しかしその原料でサプリメントを作っている会社も何を買ったのかは確認していない。サプリメント業界はそういう人たちだらけ。)