食品安全情報blog過去記事

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2016年3月17日の議題とペーパー

17 March 2016: agenda and papers
https://www.gov.uk/government/groups/committee-on-carcinogenicity-of-chemicals-in-food-consumer-products-and-the-environment-coc
(ZIP, 2.17MB)
議題はIGF-1とがんリスク、発がん物質への急性及び短期暴露のリスク評価、発がん物質リスク評価の代替アプローチについて、新しいアルコールガイドライン
・食品中のIGF-1と直腸結腸がん、肺がんリスクとの関連について。
乳製品が悪いという本“Your Life in Your Hands” (Plant, 2007)の中で主張されていることについては先にレビューしている。しかしIGF-1のレビューは意味があるだろうと考え2012年には前立腺がんや乳がんとの関連についてレビューした。今回はその他のがんについて検討し、IGF-1のトピックを秋冬までに終わらせたい
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20121119#p17
・発がん物質への急性及び短期暴露
遺伝毒性発がん物質については用量反応関係を線形と想定してMOEと組み合わせる
MOE = BMDL10 /化学物質の一日摂取量x 生涯の日数/短期暴露日数
例えばBMDL10が2000 mg/kg/dayのものを5 mg/kg bw/dayで7日間摂取したとしたら
MOE =2000 /5 x (365 x 75) /7
非遺伝毒性発がん物質については影響が持続しない場合通常短期暴露は問題とならない