食品安全情報blog過去記事

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「炭水化物が肺がんと関連」研究が発見

Behind the headlines
'Carbs linked to lung cancer,' study finds
Tuesday March 8 2016
http://www.nhs.uk/news/2016/03March/Pages/Carbs-linked-to-lung-cancer-study-finds.aspx
Mail Onlineが米国の研究でグリセミック指数(GI)の高い食事を食べることと肺がんの関連を発見したことを受けて、「白パン、ベーグル、米が「肺がんリスクを49%増やす」」と報道した。この研究は新たに肺がんと診断された人と健康なテキサスの白人4000人以上を対象にしたものである。研究者らは彼らの食事を評価しGIの高い食品−通常は白パンやジャガイモや米などの炭水化物の多い食品−と肺がん診断が関連するかどうかを調べた。研究者らは最も多く高GI食品を食べる1/5が最も少ない1/5より肺がんになる可能性が49%高いことを発見した。しかしここからしっかりした結論を出すのは難しい。中間摂取群には何のリスク増もみられず食事摂取量の情報もない。既にがんと診断された人の食事の横断研究であり、生涯の食生活の信頼できる指標となるのかどうかわからない。そして因果関係は証明できない。今後の研究課題ではあるが「炭水化物が新たなタバコ」というような強い根拠にはならない。