食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

ホンダワラ(Sargassum)が海岸に打ち上げられた:労働者と居住者の暴露を抑えるために緊急措置が取られる

Sargassum seaweed washed up on beaches: immediate measures to be taken to limit the exposure of workers and residents
14/03/2016
https://www.anses.fr/en/content/sargassum-seaweed-washed-beaches-immediate-measures-be-taken-limit-exposure-workers-and
2014年8月以降、フランス領西インド諸島フランス領ギアナの海岸にホンダワラが連続して打ち上げられている。取り除く努力をしているにもかかわらず、この海藻はその場で腐敗している。これにより硫化水素(H2S)が発生し、高濃度で検出される恐れがある。H2Sに暴露した人の健康影響についての医師の報告や匂いについての公衆からの苦情はかなり増えている。この件に関し、ANSESは健康環境労働省からの正式な要請を受けて腐敗したホンダワラからの放出物問題に関する専門評価を実施した。ANSESは本日、硫化水素暴露の健康影響について更新した知見レビューを発表する。この意見では打ち上げられた海藻を直ちに回収する必要性を強調し、この海藻の回収、輸送、加工に従事する作業者の保護対策方法を助言する。同時に一般の人々にこの海藻に触れてはならないと知らせる必要がある。

2015年9月3日のフランス公衆衛生高等会議(HCSP)の助言
・打ち上げられた海藻近くのビーチのH2S濃度が0.2〜1ppmの場合、一般向けに情報提供
・1〜5ppmの場合は情報提供に加えて感受性の高い人は近づかないように助言
・5ppm以上の場合には検出警報装置を身につけた専門家以外は立ち入り制限