食品安全情報blog過去記事

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HSAは2016年4月1日からベルベリンを含む中国ハーブの輸入と販売を認める

HSA Allows Sale and Import of Chinese Herbs Containing Berberine from 1 April 2016
21 MARCH 2016
http://www.hsa.gov.sg/content/hsa/en/News_Events/Press_Releases/2016/hsa-allows-sale-andimportofchineseherbscontainingberberinefrom1a.html
2013年1月から、HSAはベルベリンを含む生薬の禁止は維持しながらベルベリンを含む中国伝統薬(カプセル、経口用液体、粉末、顆粒)の販売と使用を認めていたが2016年4月1日からはベルベリンを含む中国ハーブの輸入と販売を認める。
ベルベリンは天然にオウレンや黄柏に天然に存在するアルカロイドで中国伝統薬に良く使用されている。1978年にベルベリンがG6PD欠損乳児の脳障害と重症黄疸の原因になるという懸念から毒物法で使用が禁止されていた。
2013年1月からのベルベリンを含む中国伝統薬を認めて以来、140以上の製品が登録されているがこれらを使用したことに直接起因する有害事象は報告されていない。また新たな安全上の懸念も報告されていない。これらのことと保健省や専門委員会への諮問から重大な安全上の懸念はないと評価した。
これらの生薬は自由に販売できるため、消費者は他の健康製品同様、生薬の影響は個々人で大きく異なる可能性があることに注意し、あなたにとって適するかどうかは医師や漢方医に相談すること。

Traditional Chinese medicine and treatment of neonatal jaundice.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9104069
(その昔、新生児黄疸に漢方薬を使っていて有害事象が報告されていた、らしい。今では光線療法が標準で行われているのでそんな使い方をする必要はなく、禁忌であることを表示した上で問題ないと判断されたようだ。しかし伝統の知恵でもなんでもないのに他の「効能」は信じたままなのね)