食品安全情報blog過去記事

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2016年4月8日の議題

COT Meeting: 8 April 2016
Last updated: 23 March 2016
http://cot.food.gov.uk/cot-meetings/cotmeets/cot-meeting-8-april-2016
・乳児の食事によるリスクとアトピーや自己免疫疾患の発症:系統的レビューB-乳児の食事にアレルゲンとなる食品を導入する時期:系統的レビューとメタ解析
FSAが資金提供したプロジェクトの知見について議論
・子どもの食事中のアクリルアミドのリスクについてのレビュー
http://cot.food.gov.uk/sites/default/files/tox2016-12acrylamide.pdf
母親が食べたものにより母乳中にアクリルアミドが検出されることも考慮
発がん性についてはBMDL10 of 0.17 mg/kg bw/dayを、神経毒性については0.43 mg/kg bw/dayを用いてMOEを計算。
・母乳のみを与えている乳児で上限の暴露量(0.41μg/kg bw/day)を使うと400以上、非発がん影響についてはMOEは1000以上で懸念はない。
・ミルクのみを与えている乳児は下限から上限が0.092-0.793で下限では発がん影響のMOEは1800である。非発がん影響についてはMOE 500以上で懸念はない
全ての年齢の乳幼児で発がん影響のMOEは50-280の範囲で、遺伝毒性発がん物質としては小さい。非発がん影響については全てMOEは100以上あるので懸念はない
・乳児用食のヒ素・鉛・アルミニウムによるリスクについて
これはヒ素
http://cot.food.gov.uk/sites/default/files/tox2016-13.pdf
注意点は「無機ヒ素」として亜砒酸塩(As(III))と砒酸塩(As(V))の他にモノメチル化された砒素(MMA)を含むこと。
MOEはBMDL01 of 0.3 μg/kg bw/dayを使って水や土壌由来を含む全ての暴露について0-4ヶ月は0.7-6.7、4-6ヶ月0.9-2.8、6-9ヶ月0.6-1.6、9-12ヶ月0.5-1.2、12-15ヶ月0.2-0.4、15-18ヶ月0.3-0.4、18-24ヶ月0.2-0.4、24-60ヶ月0.3-0.5
MOEは小さく、健康にリスクとなる可能性がある。従って砒素暴露はALARP(合理的に実行可能な限り低く)すべき
・年次報告書