食品安全情報blog過去記事

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フェノキシエタノールについての意見

SCCS –Opinion on Phenoxyethanol
http://ec.europa.eu/health/scientific_committees/consumer_safety/docs/sccs_o_195.pdf
2016年5月31日まで意見募集
化粧品の保存料(防腐剤)としての最大濃度1.0%までのフェノキシエタノールと2-フェノキシエタノール
フランスANSMが3才以下の子ども製品のフェノキシエタノールの使用上限を1%から0.4%に下げるべきだという報告をしたことによる評価。
2-フェノキシエタノールの毒性評価において、ウサギよりヒトのほうが代謝能力が高いことを考慮してデフォルトのトキシコキネティクスについての安全係数4.0を1.0に減らす、ということをしている
パラベンフリーとか無添加とかオーガニックと宣伝されている製品によく使われているらしい。ちなみにパラベン食品添加物として使用できるがフェノキシエタノールは食品には使えない。単純にパラベンのほうが長くいろいろ使われていたために研究も多く、「疑わしい」という主張も多かったためにデータの少ないものにシフトしただけだろう。そして研究が増えればまた難癖も増えて「使ってません」を売りにする製品が売られるようになる。BPAと同じでいいかげん学習しないのかな。化粧品の分野は特にイメージだけで売ってる部分があるから)