食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 拡大する大きな寿命の差に不平等が関連するという研究

Study links inequality to large, growing gap in lifespans
11-Apr-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-04/miot-sli041116.php
米国では貧しいことは住居や雇用や教育の貧困と関連しているが、新しい研究では寿命も短い。米国で最も豊かな1%の男性は最も貧しい1%の男性より平均14.6年長生きで、女性の場合は10.1年。JAMAに発表。

  • サメの集団はヒレの収穫で脅かされている

Shark population threatened due to fin harvesting
11-Apr-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-04/f-spt041116.php
インドネシアのサメ漁で取引されるフカヒレを問題視したサメの保存に関する研究。Frontiers in Marine Science。
(サメのヒレだけとるというイメージが悪すぎる。フカヒレはゼラチンで作ったもののほうが安くて水銀もなく安全なのでいいんじゃないか。珍しい動植物を絶滅させる食文化なんかより安全で種の保存にも貢献する加工技術を評価したっていいのに。)

  • 硫酸銅はハリナシミツバチに有害であることがわかった

Copper sulfate found to be toxic to stingless bees
11-Apr-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-04/esoa-csf041116.php
少なくとも1800年代から農業で使用されていて米国では有機農業でも防カビ剤として使用され、一部の肥料にも含まれる硫酸銅がブラジルのFriesella schrottkyiにとって致死的であることがJournal of Economic Entomologyに報告された。

  • ライム病によるとされる症状へのより長期の無作為試験

Randomized trial of longer-term therapy for symptoms attributed to Lyme disease.
Berende A and others.
New England Journal of Medicine 374: 1209-20, 2016
281人のBorrelia burgdorferi抗体陽性患者での12週間ドキシサイクリン、クラリスロマイシンプラスヒドロキシクロロキン、プラセボのRCT。健康関連QOLに追加のメリットはなかった。

ライム病と長期症状への異なるアプローチの時期
Time for a different approach to Lyme disease and long-term symptoms.
Melia TM, Auwaerter PG.
New England Journal of Medicine 374:1277-78, 2016
http://www.nejm.org/doi/pdf/10.1056/NEJMe1502350
1970年代半ばにライム病が発見されてから40年、一部のライム病患者の長く残る症状に長期抗生物質投与が試みられてきた。しかし臨床的に意味のある効果はなくプラセボと同じ程度であるということが何度も証明されて来たにもかかわらず、ライム病の感染歴がない患者にすら長期抗生物質療法を提唱している人たちがいる。


(その「ライム病の感染歴がない患者に長期抗生物質療法をしている」医者の一人が↓
Daniel A. Jaller医師への懲戒処分
Disciplinary Action against Daniel A. Jaller, M.D.
April 6, 2016.
http://www.casewatch.org/board/med/jaller/consent_2015.shtml
「慢性ライム病」というかなり怪しい疾患概念である程度の支持集団ができているので)