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Update on non-monotonic dose response

https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/160503
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  • 外部科学報告書:ヒトリスク評価のための非単相性用量反応(NMDR)物質のレビュー

External Scientific Report: Review of non-monotonic dose-responses of substances for human risk assessment
Published: May 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1027e
Austrian Agency for Health and Food Safety GmhH (AGES), French Agency for Food, Environment and Occupational Health & Safety (ANSES), Institute of Environmental Medicine, Karolinska Institutet (IMM), National Institute for Public Health and the Environment (RIVM)による
食品安全分野の物質についての2002年以降の科学文献のクリティカルレビューによりNMDR仮説の根拠を評価した。系統的レビューの方法論に則り、最低5用量以上の用量反応データを抽出した。それらの用量反応に対して6つのチェック項目で評価した。全部でIn vivoでは49の研究の202のデータセット、in vitroでは91研究311データセット、疫学/ヒト研究では2研究9データセットを同定した。そのうちin vivoの179、in vitroの13についてチェック項目を用いて評価した。In vivoデータのうち23はデータに限界があり用量反応解析ができなかった。in vitro研究では連続的用量反応データがあるもののみを解析した。疫学/ヒト研究はデータの限界から解析できなかった。In vivoデータのほとんどは、見かけ上のNMDRは単一の外れ値が原因である可能性があった。全体として6つのチェック項目を満たしたのは179のうちたった10のみであった。それらはケルセチン、レスベラトロール、アルファベンゼンヘキサクロリド、メチル水銀の研究を含む。
6つのチェック項目
1. その見かけ上のNMDRは水平一直線(全く影響なし)の周辺の無作為変動で説明できるか?
2. その見かけ上のNMDRは一相性用量反応の周辺の無作為変動で説明できるか?
3. その見かけ上のNMDRは一群の外れ値で説明できるか?
4.どちらかの方向のNMDRのエフェクトサイズは5%未満か?
5.反応変化の一つが現実離れしてあまりにも浅い(あるいは深い)か?
6. その見かけ上のNMDRは二つ以上の方向からなるか?
(親和性の異なる二つ以上の受容体の存在などで説明できるか)