食品安全情報blog過去記事

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希釈したリンゴジュースは子どもの水分補給飲料と「同じくらい価値がある」

Behind the headlines
Diluted apple juice 'as good as' rehydration drinks for children
Wednesday May 4 2016
http://www.nhs.uk/news/2016/05May/Pages/dilute-apple-juice-as-good-as-rehydration-drinks-for-children.aspx
Daily Mirrorが「科学者が、こどもがお腹が痛くて泣くのを止めるにはどの果物がいいかを明らかにした」と研究のポイントを外して報道した。この研究はお腹の不調を訴える子どもの脱水を予防するのに薄めたリンゴジュースが使えるかどうかを調べたものである。子どもが下痢や嘔吐の時、一番危険なのは脱水で、重症だと命に関わり、小さい子どもはすぐ脱水する。これを予防するため、医師は塩や砂糖を混ぜた特別な補水飲料を勧めることがあるが、その飲料は高価で一部の子どもは味が好きではない。そこで実際に6ヶ月以上の子どもで、補水飲料のほうがいいのかどうか、薄めたリンゴジュースやその他の子どもの好きな飲料はどうかを調べた。その結果リンゴジュースを与えた子どもは追加の治療が必要になることが少なかった−多分味が好きで喜んで飲んだため。しかしこれは全ての子どもに効果があるわけではない。NICEの助言は脱水が疑われる場合には補水飲料を与え改善しない場合には病院に、のままである。フルーツジュースは下痢を悪化させる場合があり現在の助言は避けるべき、である。