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消費者向け情報 キシリトールとあなたの犬:危険、手を出さない

Xylitol and Your Dog: Danger, Paws Off
05/12/2016
http://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm499988.htm
あなたの6ヶ月の犬のHooverは、繋がっていないものは何でも食べてしまう。他の多くの犬の飼い主同様、あなたはチョコレートが危険だということは知っている。でもあなたのハンドバッグに入っているシュガーレスガムの危険性は知らないかもしれない。シュガーレスガムには糖アルコールクラスの甘味料であるキシリトールが含まれる可能性がある。キシリトールは多くのヒト用の食品に含まれるが、あなたのペットにとっては壊滅的影響がある可能性がある。
過去数年、FDAの動物用医薬品局はキシリトールによる犬の中毒−多くはチューインガムによる−の報告を何件か受け取っている。最近のニュースでもキシリトールを含む製品を食べて犬が死んだり重体になったという話が報道されている。
キシリトールを含むのはガムだけではない。砂糖より少しカロリーが少なく、しばしば無糖キャンディやチョコレートバーのようなものに使われている。他にブレスミント、焼き菓子、咳止めシロップ、チュワブルビタミン剤、マウスウォッシュ、練り歯磨きなどにも使われている。
何故キシリトールは犬に危険で人には危険でないのか?
犬も人も血糖のコントロール膵臓からインスリンが放出されることによる。ヒトではキシリトール膵臓からのインスリン放出を刺激しないが犬は違う。犬はキシリトールを食べるとより速やかに吸収されて膵臓から強烈なインスリン放出がおこる。このような急速なインスリンの放出は急激な血糖低下をもたらす(低血糖)。キシリトールを食べてから10-60分でおこる。治療しないとこの低血糖は命に関わる。
症状
犬のキシリトール中毒の症状は血糖低下による活動量の低下、衰弱、ふらつき、協調運動失調、昏倒、発作や嘔吐などがある。もしキシリトールを食べたと思ったら、かかりつけの獣医や救急動物病院に直ちに連れて行くように。
(ネコの飼い主への注記:ネコのキシリトール中毒は記録されていない。少なくとも一部は彼らが甘いものを好きでないため、あまりないようである)
犬の中毒を予防するため、キシリトールを含む製品(練り歯磨きなどを含む)を犬の手の届かないところに置くように。
(犬って何でも食べるよねぇ。散歩の時も要注意。落ちてるものを食べるし、時々犬に食べものをあげようとする人がいるし)