食品安全情報blog過去記事

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FDAの食品リコール開始プロセスに関する保健福祉省監察総監室早期警告についての声明

Statement on HHS OIG Early Alert on FDA food recall initiation process
June 9, 2016
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm505926.htm
公衆衛生は我々の最優先課題でFDAは米国の食品が世界で最も安全であり続けることを確保するために一生懸命働いてきた。
最近HHS OIG(保健福祉省監察総監室)がレビューした約3年間で、FDAは数千の食品リコールを監視していて平均的リコール開始期間は一週間以内である。一部が平均からかけ離れて、全ての製品が回収されるまで数ヶ月かかっている。このような遅れは許容できない。一部の食品リコールは食品の性質や汚染、調査のため他のものより複雑になるが、プロセスは可及的速やかに行われるべきで、FDAは既にOIGの懸念に対応を始めている。この中には迅速対応チームを作る、プロセスを早くするための新しい技術を導入する、などが含まれる

  • 我々の目標は食品安全実行:時速な、科学に基づいた対応

Our Goal in Enforcing Food Safety: A Rapid, Science-Based Response
June 9, 2016 by FDA Voice
By: Stephen Ostroff and Howard Sklamberg
http://blogs.fda.gov/fdavoice/index.php/2016/06/our-goal-in-enforcing-food-safety-a-rapid-science-based-response/
安全でない可能性のある食品のリコールは食品安全のための重要なツールである。FDAで最も多いのは企業による自主回収の援助である。
食品安全近代化法はFDAに、企業が危険な可能性のある食品を自主回収しない場合にはリコールする権限を与えた。
彼らの食品が安全でない、あるいは安全でない可能性が高いと考えられるという科学的根拠を提示された企業の多くは自主回収を選択するので、FDAの回収命令権限を使う必要はめったにない。ほとんどの場合企業は法の執行に直面するとリコールを開始する。
HHS OIGがこのプロセスに懸念を提示した。OIGの警告を聞いた消費者のために、FDAが公衆衛生のためのミッションを完全に果たしていることを明確にしたい。
FDAはOIGの指摘に対して改善のための適切な変更を始めている。
しかしその前に一般的に自主回収の前に何がおこっているのかを検討するのが役にたつだろう。FDAの措置は科学的根拠に基づく必要がある。どのくらいの製品をリコールするのかを決めるには汚染の程度を確認しなければならない。根拠を集めるための時間はものにより異なるが、根拠がないのにリコールを要求するのは間違った製品をリコールして汚染された食品はまだ残るリスクを冒すことになる。
FDAが科学に基づいて対応するので食品製造業者や消費者に信用される。企業はFDAから連絡があった場合には現実的な危険性があり直ちに対応しなければならないことを知っている。
OIGの懸念は2012年10月1日から2015年5月4日までの30の自主回収について抜き出して判断したものである。特に企業が何ヶ月も問題の製品をリコールしなかった2つのリコールをとりあげている。これは許容できない−そのことに間違いはない。しかし同時にFDAはこの期間数千のリコールを企業と協力して成功させてきたことにも留意したい。
我々はOIGに同意し対応を始めている。(以下Strategic Coordinated Outbreak Response and Evaluation (SCOREチームについて、)詳細略)

  • OIG

早期警告:FDAは効率的で効果的な食品リコール開始プロセスを持っていない
Early Alert: The Food and Drug Administration Does Not Have an Efficient and Effective Food Recall Initiation Process
http://oig.hhs.gov/oas/reports/region1/11501500.asp
遅い例としてあげられているのはサルモネラ汚染のあるピーナツバターとリステリア汚染のあるチーズ