食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

全粒穀物を1日3単位は「早期死亡リスクを減らす」

Three servings of wholegrains a day 'cuts risk of early death'
Wednesday June 15 2016
http://www.nhs.uk/news/2016/06June/Pages/Three-servings-of-wholegrains-a-day-cuts-risk-of-early-death.aspx
朝食にWeetabix(商品名)を食べると何らかの原因で死亡するリスクが減らせる」とDaily Mirrorが報道した。Weetabixだけでなく全粒穀物摂取を調べた新しい研究で、摂取が「長期の健康と長生き」に強い関連があることを発見した。この研究は14の大規模研究の789076のデータを集めたもので、最も多く全粒穀物を食べる人たちは、最も少なく食べる人たちに比べて、フォローアップ期間に何らかの原因で死亡するリスクが16%少なかった。この関連は心疾患と脳卒中による死亡についてで最も強かった。がんによる死亡については関連は弱かった。減ったリスクの全てが全粒穀物を食べることによるかどうかについては確信できない、全粒穀物を食べる人たちは運動やタバコを吸わない等他にも健康的な行動パターンを持っている可能性があるからでる。一部の研究ではそのような交絡因子を調整しようとしているが、これらの影響を除くのは難しい。しかしながらこの研究は全粒穀物が健康的な食生活の重要な一部であるという根拠を付け加えるものであり、精製穀物より優先的に摂られるべきであろう。