食品安全情報blog過去記事

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意見

  • 特定医療目的用の食品サプリメントと食品、食品に栄養を添加する目的のカルシウム源としてのリン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca®)

Calcium phosphoryl oligosaccharides (POs-Ca®) as a source of calcium added for nutritional purposes to food, food supplements and foods for special medical purposes
EFSA Journal 2016;14(6):4488 [26 pp.]. 17 June 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4488
POs-Ca®はジャガイモでんぷんから得られるリン酸化オリゴ糖カルシウム塩である。POs-Ca®は、チューインガム、固い焼き菓子、砂糖を使わないソフトキャンディ、リンゴジュースでの使用目的にあった温度とpHで安定である。POs-Ca®は水にかなり溶けやすく、消化管でリン酸化オリゴ糖とカルシウムを容易に分離する。POs-Ca®は他のカルシウムやオリゴ糖の食事源と同じ方法で吸収され、分配され、排泄されると予想されている。ラットの胃内投与後の血漿カルシウム濃度の増加で明らかになったように、カルシウムは体内に吸収され利用されうる。POsは実際には毒性がなく、ラットの90日間経口毒性試験で検査された最大量、1,000 mg/kg体重 (bw) /日の無毒性量が設定された。細菌を用いる復帰突然変異試験とin vitro哺乳類の染色体試験で遺伝毒性の証拠がないことが観察された。現在の申請を支える提供されている毒性データは2012年にANSパネルが発表した食品添加物評価を提案するためのガイダンスTier 1の求めに従っており、POs-Ca®の毒性の可能性の兆候がないため、追加データの必要はない。カルシウムはPOs-Ca®から体内に吸収され利用されうる、また許容一日摂取量を導出するには毒性データベースが限られているが、提案された使用と使用量で特定医療目的食品や食品と食品サプリメントへの栄養目的として添加されるカルシウム源として使用するには安全性の懸念はない。POs-Ca®はカルシウム全体の平均一日摂取量のうちカルシウムの一日摂取量の主な要因となるだろう。 
 

  • 全ての動物種用飼料添加物としての酸化銅の安全性と有効性

Safety and efficacy of dicopper oxide as feed additive for all animal species
EFSA Journal 2016;14(6):4509 [19 pp.]. 17 June 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4509
銅源としてすべての動物種に有効である。

  • 鶏肥育用、産卵鳥育成用、産卵に向けたマイナー家禽種肥育用のEnviva® PRO 202 GT (バチルス・アミロリケファシエンスPTA-6507、バチルス・アミロリケファシエンスNRRL B-50013及びバチルス・アミロリケファシエンスNRRL B-50104)の安全性と有効性

Safety and efficacy of Enviva® PRO 202 GT (Bacillus amyloliquefaciens PTA-6507, Bacillus amyloliquefaciens NRRL B-50013 and Bacillus amyloliquefaciens NRRL B-50104) for chickens for fattening, chickens reared for laying and minor poultry species for fattening and to point of lay
EFSA Journal 2016;14(6):4505 [2 pp.]. 16 June 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4505
Enviva® PRO 202 GT含有物は推奨量で鶏肥育の性能を改善する可能性があると3つの試験のデータから証拠が提出され、この結論は産卵鳥育成用に拡大適用され、また同量で使用した時に産卵用マイナー家禽種肥育用に外挿される。

  • 生物学的多様性と生態系サービスに関連したEFSAの環境リスク評価のための特定保護目的選択肢を導出するためのガイダンス

Guidance to develop specific protection goals options for environmental risk assessment at EFSA, in relation to biodiversity and ecosystem services
EFSA Journal 2016;14(6):4499 [50 pp.]. 17 June 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4499
健全な環境の維持と生物多様性の保護は環境保護の主要な目的である。環境リスク評価(ERA)に直接適用されるには法律で概要が記述されている保護目的は多くの場合、一般的で広範すぎる。そのために、それを特定保護目的(SPGs)に翻訳する必要がある。このガイダンスはEFSAのERAsの全ての分野で使用運用可能な生物学的多様性と生態系サービスの一般的な保護目的を作成するための枠組みを提示している。このアプローチは3つの連続した段階がある:(1)妥当な生態系サービスの同定;(2)サービス提供ユニット(SPUs)の同定;(3)5つの相互に関連する特徴を使用したSPUsの保護の量/パラメーターのための選択肢の同定。

  • リーキのピリメタニルの既存MRL改訂

Modification of the existing maximum residue level for pyrimethanil in leek
EFSA Journal 2016;14(6):4514 [13 pp.]. 17 June 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4514
リーキに提案された使用量4.0 mg/kgは消費者の健康リスクを引き起こしそうもない。

  • トウモロコシのアミノピラリドの既存MRL改訂

Modification of the existing maximum residue level for aminopyralid in maize
EFSA Journal 2016;14(6):4497 [16 pp.]. 13 June 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4497
トウモロコシのアミノピラリドの提案使用量を0.01 mg/kg から 0.05 mg/kgに引き上げるのは消費者の健康リスクを引き起こしそうもない。