食品安全情報blog過去記事

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セレン濃度の低さが肝臓がんの発症と関連する

Low selenium levels linked to liver cancer development
4 July 2016
http://www.iarc.fr/en/media-centre/pr/2016/pdfs/pr245_E.pdf
The American Journal of Clinical Nutritionに発表された新しい研究は血中セレンまたはセレノタンパク質P濃度の高さが肝臓がんの発症リスクの低さと関連することを示す。この研究はIARCとアイルランド王立外科医師会、ベルリンCharité医科大学とEPIC研究の共同研究である。

  • EPICコホートにおける診断前のセレン状態と肝胆道がんリスク

Prediagnostic selenium status and hepatobiliary cancer risk in the European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition cohort
David J Hughes et al.,
http://ajcn.nutrition.org/content/early/2016/06/29/ajcn.116.131672.abstract
血清中セレンおよびセレノタンパク質P(SePP)濃度と幹細胞がん(HCC; n = 121)、胆嚢および胆管がん(GBTCs; n = 100)、肝内胆管がん(IHBC; n = 40)リスクの関連について、EPIC研究のネステッド症例対照研究デザインで検討した。セレン濃度の高さはHCCリスクの有意な低さと関連したがGBTCとIHBCは関連がなかった。
(EPICが50万人規模、それでようやく100例とか、研究は難しい)