食品安全情報blog過去記事

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米国CDCとEPAはプエルトリコにジカ熱関連先天障害を減らすための統合的蚊対策の一環として空中散布を検討するよう強く求める

U.S. Centers for Disease Control and Prevention and Environmental Protection Agency Urge Commonwealth of Puerto Rico to Consider Aerial Spraying as Part of Integrated Mosquito Control to Reduce Zika-Associated Birth Defects
Wednesday, July 6, 2016
http://www.cdc.gov/media/releases/2016/s0706-aerial-spraying.html
プエルトリコにジカ熱が急速に拡大していることが多数の科学的データにより示されている。CDCとEPAプエルトリコ政府に殺虫剤空中散布の検討を薦める。
今年初めの研究からはプエルトリコの蚊は全ての空中散布用ピレスロイド製剤に耐性であることが示されているため他の製品を使用することが必要である。Naledは米国本土で定期的に使用されていて有効である。

  • 米国はプエルトリコのジカ症例が急増したため空中散布を強く求める

US urges aerial spraying amid jump in Puerto Rico Zika cases
By Danica Coto | AP July 6
https://www.washingtonpost.com/world/the_americas/us-urges-aerial-spraying-amid-jump-in-puerto-rico-zika-cases/2016/07/06/5d7e904a-43dc-11e6-a76d-3550dba926ac_story.html
プエルトリコでは毎日50人もの妊婦がジカに感染しているため、米国の保健当局がさらなる拡大を予防するため殺虫剤の空中散布を強く要請した。
プエルトリコではNaledのヒトや野生生物への影響への懸念についての議論が続いている。
これまでプエルトリコでは2400人が感染、44人が入院、1人死亡。妊婦の感染は339人で小頭症の子どもが生まれるのは時間の問題。

(こういう反対活動があって手を拱いている間にどんどん拡大しているようだ。政府に助言する学者の中にも農薬危険を主張している人がいるようだ。
いつもの環境団体とか養蜂家団体とか
https://raulcolon.net/us-experiment-naled-puerto-rico/
http://caribbeanbusiness.com/aerial-spraying-of-mosquito-pesticide-protested-at-san-juan-cdc/
日本だと、デング熱騒動を見るに実際に感染者が死亡したりしたら殺虫剤が売り切れてしまうだろう。この違いは何だろうか。
アメリカは近くなのでお金も技術も提供するからやってくれとお願いしている状況。
エコテロリストは実際殺虫剤より恐ろしい。)