食品安全情報blog過去記事

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FDAは食品と動物用医薬品戦略計画を発表

FDA Releases Foods and Veterinary Medicine Strategic Plan
July 14, 2016
http://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm508006.htm
FDAは2016-2025会計年度の食品と動物用医薬品(FVM)計画戦略計画を発表した。
この計画は4つの目標:食品安全、栄養、動物の健康、組織としての卓越性、のもとに構成されている。基本原則は:(1)公衆衛生が最優先、(2)成功のためにはパートナーシップが重要、(3)FVM計画が機能するためには科学的専門性と研究が基礎、(4)FVM計画は公開性と透明性をもって進められる、である

  • 食品安全と栄養と動物の健康に向けた道筋を描く

Charting a Path Forward on Food Safety, Nutrition and Animal Health
Posted on July 14, 2016 by FDA Voice
By: Stephen Ostroff, M.D., Susan Mayne, Ph.D., and Tracey Forfa, J.D.
http://blogs.fda.gov/fdavoice/index.php/2016/07/charting-a-path-forward-on-food-safety-nutrition-and-animal-health/
FDAにおいて、我々は現在と同様将来の課題や機会についても準備する必要がある。そしてFDA食品動物用医薬品計画の新しい2016-2025会計年度戦略計画はまさにそれに役立つ。
我々の新しい戦略計画は、我々は広範な責任全体にわたる包括的でリスクに基づいたアプローチをしなければならないことを明確にしている。この計画ではこれを四つの重要目標:食品安全、栄養、動物の健康、組織としての卓越性、のもとに構成している。化学物質安全性、ダイエタリーサプリメント、化粧品、遺伝子組換え、栄養表示、抗菌剤耐性、動物用医薬品のレビュー、あるいは規制対象品のハザードを同定するための正しい技術をもつことを確保することなど、全ての問題が公衆衛生に影響する。FDAは最初で最高の公衆衛生機関であり、それが我々の集中すべき課題であり、科学の中核原則と規制やガイダンスや研究、アウトリーチ、教育などのツールを用いてその目標に到達すべきである。この秋、我々はこれらの四つの目標のもとでの具体的対応を強調した広範な履行計画を発表する予定である。
過去数年我々は多くの重要分野でたくさんの前進をした。我々は食品安全近代化法の履行枠組みの開発に特に注力してきた。これは我々の食品安全への予防的アプローチを近代化するための膨大な作業で、この仕事は続く。同時に、栄養についても大きく前進し栄養成分表示を近代化し各種食品のナトリウム削減自主目標案を発表し部分水素添加油はもはやGRASではないと最終決定した。我々は医療上重要な抗菌剤の生産目的の使用を段階的に廃止し残りの使用は獣医師の指示のもとにすることで畜産の抗菌剤耐性への影響に対応してきた。そして全ゲノム配列決定は食中毒アウトブレイクの原因を早く正確に同定するのに役立つ。
FSMAについての仕事から学んだ重要な教訓のひとつは、前進のためには透明性と関係者の積極的な協力が重要である、ということである。我々は仕事のやり方を変え、そのことがFSMAの成功につながる。しばしば我々の展望は関係者とは異なるが、重要なのは我々は共通分野で問題解決法を探っているということである。
我々の計画が現状を反映したものであることが重要である。新たな科学、技術、革新、グローバリゼーションの傾向を反映して更新される。規制対象製品の新たなハザードやリスクに足並みを合わせる。我々が公開文書受付システムを作ったのはそのためで、いつでも意見が提出できる。それを検討し少なくとも2年ごとに計画を更新できる。
我々はあなたにこの計画を見てあなたの意見を知らせて欲しい。また今後議論の機会をたくさん設ける。