食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 何故血液型ダイエットは危険な神話なのか

Why The Blood-Type Diet Is A Dangerous Myth
Jul 11, 2016 10:40 AM
Kelsey Miller
http://www.refinery29.com/2016/07/116159/blood-type-diet-myths
血液型ダイエットの体験談。彼女はO型だったので肉と脂肪を食べるよう指示された。10代の頃から十以上のダイエット法をやってきて全然役にたたなかったけれど、最近また血液型ダイエットが流行の兆しなのでその内容と間違いを指摘

このサイトはアンチダイエットプロジェクトという名前でダイエット関連の話題を取り上げている
http://www.refinery29.com/the-anti-diet-project

  • 我々はお金を提供された悪い科学について話す必要がある

We need to talk about the bad science being funded
July 19, 2016 Simon Gandevia
https://theconversation.com/we-need-to-talk-about-the-bad-science-being-funded-61916
悪い科学にお金が使われるとき、良い科学は資金を失う
重要な科学的知見が再現できないという目を見張るばかりの失敗が最近報告されている、特に生物学、心理学、医学の分野で。
偽陽性、データのトリミングやクッキング、論文を出さなければ生きていけない文化、などを指摘。
(ところでそんな偽陽性だらけの論文を根拠にたとえ僅かでも疑わしいという報告があったらそれは禁止すべき、という「予防原則」を振りかざしたらどうなるかは簡単に予測できるよね?)

  • 包囲網の中の科学:ベネズエラの経済危機が研究者にどう影響したか

Natureニュース
Science under siege: how Venezuela’s economic crisis is affecting researchers
Barbara Fraser 18 July 2016
http://www.nature.com/news/science-under-siege-how-venezuela-s-economic-crisis-is-affecting-researchers-1.20261
化学者Claudio BifanoがNatureに、飢餓と欠乏と暴力に支配された国での日常生活を語る
ベネズエラの政治的経済的危機は悪化し続けている。主要輸出品であった石油の価格が低下し、一方で先のHugo Chávez大統領による社会主義的経済政策が維持されているため、ベネズエラは輸入品の支払いが苦しい。
カラカスのベネズエラ中央大学の化学者Claudio Bifanoは計画停電や食品のための行列や増加する暴力の中で教育を続けている。「この国にとって今は良い時期ではない、しかし我々は働き続け、生き続けなければならない。」
Bifanoはラテンアメリカ科学アカデミーの会長でnatureに対してベネズエラの科学者がこの混乱にどうつきあっているかを語った。
以下Q&A
(いい話が全くない。彼が教育を続けているのは若い学生がこの国を脱出するのに知識が必要だからで。)

  • セレブによる食品や飲料の保証に注意

Beware Celebrity Food and Beverage Endorsements
by Berkeley Wellness | July 18, 2016
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/article/beware-celebrity-food-and-beverage-endorsements
人気スターの食品や飲料の宣伝に心を揺さぶられないように:Pediatricsに発表された研究によるとほとんどは不健康な製品である。

  • 家族での食事:まだ健在

Family Dinners: Alive and Well
by Berkeley Wellness | July 18, 2016
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/family-dinners-alive-and-well
2200人以上の米国成人でのHarris 世論調査によると家族での食事は消えていない。誰かと一緒に住んでいる人の約1/3は毎日夕食を一緒に食べ、さらに1/3は週に4-6日家族と一緒に食べる。全体では87%が少なくとも週に1回は夕食を一緒に食べ、一度も一緒に食べないのはたった5%である。
家族で食べない理由は、29%が「スケジュールがあわない」であるが7%が「一緒に食べたくない」。この調査では栄養の質については掘り下げていないが、少なくとも週に1度は一緒に食べる人の79%は近年より健康的な夕食を作るようになってきた。
その他の知見
・少なくとも週に1度は料理をすると報告したのは84%(57%は料理が楽しい)であるが、多くは時間を節約するためにカット済み野菜や調理済み肉製品、冷凍食品などを利用している
・ほとんど(90%)は家族での食事に携帯電話は必要ないと報告しているがテレビの前で一緒に食べるのは37%
・87%は食品がどこから来たかより一緒に食べることのほうが大事と報告している

  • 大麻は交通事故死に関連

Marijuana Linked to Fatal Car Crashes
by Berkeley Wellness | July 18, 2016
http://www.berkeleywellness.com/healthy-community/health-care-policy/article/marijuana-linked-fatal-car-crashes
ワシントン州で2012年末から大麻の娯楽使用が合法化されてから、大麻の影響下で車を運転した人の関係する交通事故死が2倍以上になった。NPO交通安全AAA協会によると、大麻使用に関連する交通事故死は2013年の49(8%)から2014年の106(17%)に増加した。
一部の州では運転中の大麻使用にはアルコール同様血中THC濃度を元に規制値を設定しているが、安全量があるのかどうか、あるならどのくらいなのかについて議論が多い。なぜなら大麻の影響は人により異なり、血中THC濃度は必ずしも機能不全レベルと対応しないからである。
医療あるいは娯楽目的での大麻の使用は25州とコロンビア特別区で合法で、さらに多くの州が合法化を検討している。

  • AMAは向知性薬の増加に直面

AMA(米国医師会)
AMA Confronts the Rise of Nootropics
June 14, 2016
http://www.ama-assn.org/ama/pub/news/news/2016/2016-06-14-ama-confronts-nootropics.page
向知性薬の個人的使用増加への懸念から、AMAは本日年次会合で健康な人への認知機能増強処方薬の治療目的ではない使用をしないよう薦める新しい方針を採択した。
向知性薬−いわゆるスマートドラッグ−は健康な人の認知機能、特に記憶や学習や知能のような高位機能を向上させると宣伝されている各種処方薬、サプリメント、その他の物質を含む。
FDAADHDナルコレプシー治療用に認可している処方薬が学生などに良く適用外使用されている。そのような使用には多様な精神衛生上の有害影響や薬物誤用パターンと関連がある。
「仕事や学校での成績で優位になろうとして処方薬を使いたいという誘惑が増加している。これらの薬物の医療目的ではない使用は、薬物濫用やその他の有害影響の可能性から、止めるべきである。」とAMAのMaya A. Babu医師は言う。「医師は健康な人に認知機能増強目的での処方をしないことでこの目標を支援できる」。
処方興奮薬はリスクはあるが賢くはならない。入手可能な根拠は処方興奮薬の認知機能への影響は人により大きく異なり、用量に依存し、健康な人では効果は限られるあるいは最大でも少しであることを示唆している。
ダイエタリーサプリメントやハーブなどについては限られた情報しかない。アミノ酸から植物製品まで100以上の物質がウェブサイトで認知機能向上作用があると宣伝されているが、その安全性と有効性は系統的に調べられていない。
新しいAMAの方針では認知機能向上作用があると宣伝されているダイエタリーサプリメントやハーブなどの情報不足を指摘し使用パターンやリスクやベネフィットについてのさらなる研究を要請している。またFTCにダイエタリーサプリメントやハーブなど宣伝について誤解を招くものでないことを確保するよう吟味するよう強く求める。
(スマートドラッグは大人が使っている印象があるが、小学生に受験用サプリメントとか与えるのは止めて欲しい。)