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「脳卒中の10のうち9は予防できる」と研究が言う

Behind the headlines
'Nine out of 10 strokes preventable,' claims study
Monday July 18 2016
http://www.nhs.uk/news/2016/07July/Pages/nine-out-of-10-strokes-preventable-claims-study.aspx
Daily Telegraphが「もし10の健康規則に従うなら、10のうち9の脳卒中は予防できる」と報道した。このニュースは脳卒中のトップ10のリスク要因が予防できることを発見した大規模研究による。10の脳卒中リスク要因とは:高血圧、喫煙、酒の飲み過ぎ、糖尿病、貧しい食生活、運動不足、高コレステロール、心臓の問題、肥満、ストレス、である。
カナダの研究者らが、英国人を含む世界中の10の脳卒中のうち約9はこれらのリスク要因−その多くが避けられる−が原因である可能性があると推定した。
脳卒中は英国では大きな健康問題である。毎年イングランドの約11万人が脳卒中をおこす。脳卒中は心疾患とがんに次いで三番目の死因である。
この研究では32ヶ国27000人近くの脳卒中の人とそうでない人のライフスタイルを比較した。しかし10のうち9という数字は推定でしかない。我々はこれらのリスク要因がこの研究対象の人たちの脳卒中の決定的原因であるかどうかは知らない。またこの研究のデータの多くは自己申告で、一部の回答は正確でないだろう。
それでもこの研究は、ライフスタイルが心血管系の健康やその他の慢性疾患に関係があるという既に良く確立されている考えをさらに支持する。
我々は年齢や性別や遺伝的リスク要因を変えることはできないが、この研究は健康的な食生活と活動的なライフスタイルと禁煙と飲酒制限が病気のリスクを下げる最良の方法であるという助言へのさらなる根拠を提供する。