食品安全情報blog過去記事

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ベリー類の調理には適切な鍋を選ぶこと

Choose the right kind of pot for cooking berries
Modified 12.8.2016
https://www.evira.fi/en/foodstuff/information-on-food/food-packaging-materials/dishes-matter--what-are-food-contact-materials/
食品と接触する物質は、食品と直接あるいは間接的に接触することを意図したすべての物品である。食品包装、使い捨て皿とコップ、台所用品、コーヒーメーカー、電気湯沸かし器、食品企業の調理設備が含まれる。
食品と接触するあらゆる材料と素材は食品に物質を以下のような量、移行させてはならない。
a)人の健康を危険にさらすほど
b)その食品の組成に許容できない変化をもたらすほど
c)その官能特性に劣化を起こすほど
製品の製造者と輸入業者は食品と接触する素材の法令順守に責任を負う。
家庭の台所でも使用する皿や調理法に注意しなければならない。
アルミの鍋とスチームジューサー
ベリーの季節には、ベリー類はジュースやジャムにして保存される。だがベリー類を調理する時にアルミニウム製の鍋を使用してはならない。Eviraはアルミの鍋と古いスチームジューサーは、ベリーデザートやベリーキセル(kissel)、あるいはベリーを含むおかゆやジャムのような酸性食品の調理に使用してはならないと勧告している。これは、酸性の液体は、温かくても冷たくても、アルミニウムが食品に溶出する原因となるからである。ステンレススチールは酸性食品の調理に使用する器具として安全な材料である。
2008年に欧州食品安全機関EFSAの研究者は食事からのアルミニウム摂取の安全性に関する声明を発表した。彼らの評価に基づき、耐容週間摂取量が1mg/体重kgに下げられた。
食品の保護に使われるアルミホイル
アルミニウムは、金属容器中で食品保護に使用されるアルミホイルから食品に移行する恐れがある。そのような場合、そのホイルと容器との間に電気的結合が起こり、腐食して食品の表面にアルミニウムが溶け出すことがある。そしてホイルに穴が開く。この望ましくない影響は、例えば、サンドイッチや陶器の皿をホイルで包む際には生じない。酸性や塩気の強い食品とアルミニウムの皿やホイルを接触させてはならない。アルミホイル包装には取扱説明書が添付してあるので、使用前に読む必要がある。
型としての金属缶とその他の新しいな調理法
通常ではない方法で金属缶を使用してはならない。無数の様々な革新的な調理法、例えば金属缶を用いた新しい方法が家庭料理として提案されている。缶の印刷や表面加工は食品を汚染する可能性があり、これらの汚染物質は健康リスクを引き起こす恐れがあるため、これは危険な可能性がある。汚染物質の摂取を避けるために変わった調理方法を試すのは避けたほうが良い。
古い皿
古い皿の状態は批判的に吟味したほうがいい。傷んだ古い陶器のマグや、使い古してひびが入り欠けた皿を使わないのが最も安全である。新しいものに関しては、食品に使用するのにふさわしいかどうかを検討すべきである。特にお土産の陶器の水差しやマグからは鉛が溶け出す恐れがある。そのためこれらは観賞用に留めるのがいいだろう。