食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

Cholesterol screening for kids sparks debate (again)
Jennifer Couzin-Frankel
Science 26 Aug 2016:Vol. 353, Issue 6302, pp. 855
米国の学童が高コレステロールかどうかの検査をすべきかどうかについての長くくすぶっていた議論が今月初め再び噴出した。国の専門委員会がそのようなスクリーニングには根拠が不十分だと言った。約5年前、米国小児科学会(AAP)が国立心臓肺血液研究所による小児科医は9-11才の全ての子どもの血液を採取してコレステロール濃度を調べるよう助言したことを承認した。AAPは90パーセンタイル以上(130以上)のLDL濃度が高い子どもにはライフスタイルの変更を提供すべきと示唆していた。
何人かの医師はUSPSTFの結論を歓迎しAAPを批判している。
(以下略)
両サイドが同意する点はある:もっと根拠が必要だ、特に高コレステロールの子どもで、家族が異なる治療アプローチをとった場合の追跡が。

  • 母乳を与える:その利益が誇張されてきた?

Breastfeeding: Have the Benefits Been Overblown?
by Jeanine Barone | August 24, 2016
http://www.berkeleywellness.com/healthy-community/health-care-policy/article/breastfeeding-have-benefits-been-overblown
もしあなたが新米ママで赤ちゃんをミルクで育てようと決めているなら、あなたは多分それを公言するのは憚られるだろう。あなただけではない。誰もが授乳については意見があってそれは栄養の範疇を超える。推進者は子どものアレルギーや糖尿病などいろいろな病気が予防できる、母親にとっても健康によいと主張する。一部のサークルでは母乳を与えないことは悪い親の兆候である。しかし経済状態やきれいな水が入手可能かどうか、医療の質、親の全体的健康などの他の全ての要因が同じなら、母乳は本当にベストなのだろうか?根拠はあなたが思うよりもっと曖昧である。
以下長い説明略
基本
母乳を与えることは赤ちゃんと母親にとって健康的で楽しい経験であり得るし幾分かの科学的に妥当性のある根拠もある。水が汚染されている途上国で母乳を薦めることは素晴らしいことである。しかし先進国では万能薬ではない。もし女性が母乳を与えることができてそうしたいと思うなら、そうすべきである。もしできなくても恥ずべきではない。母乳を与えるかどうか、それに成功するかどうかは個人的なもので、最大でも子どもの発育や将来の健康に影響を与えるかもしれない多くの要因の中のたったひとつでしかない。他の多くの親としての決定同様、新米ママやそのパートナーは選択肢を検討して彼らとその家族にとって最良のことをすべきである。
囲み記事
母乳を与えることとは?
普通母乳を与えるというのは母親の乳首から与えることを意味するが、米国では搾乳がよくある。搾乳した場合と直接与えた場合を比較した研究はほとんどない。さらに研究の際には母乳のみとミルクとの混合を区別すべきだが多くの研究はこれらを一緒くたにしている。
(わりと健康至上っぽいところがあるberkeleywellnessにすら母乳原理主義はおかしいらしい)