食品安全情報blog過去記事

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現代バイオテクノロジー特に合成生物学での新規医薬品の開発:クイックスキャン

Developments in novel medical products with modern biotechnology and specifically synthetic biology : A quick scan
2016-08-29
http://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Scientific/Reports/2016/augustus/Developments_in_novel_medical_products_with_modern_biotechnology_and_specifically_synthetic_biology_A_quick_scan
我々の、生命のプログラミング言語−遺伝子コード−を理解し構築し応用する科学的能力は急速に増加している。現代のバイオテクノロジーと「合成生物学」の新興分野を含むいくつかの専門分野ではヒトや社会に利益となる方法で遺伝的プログラミング言語を使用し応用しようとしている。合成生物学は応用分野が広く、そのひとつに医療がある。ここでは現在合成生物学を用いて開発中の医療用品の同定のためのクイックスキャンを行った。さらにそれらにあてはめられる規制の枠組みを同定した。
調査の結果三つのグループの医療用製品を同定した:バイオセンサー、標的化ドラッグデリバリー製品、遺伝子操作ヒト細胞、である。医療応用については合成生物学には期待できることが確認された。しかしながら実際に臨床に使えるまでには時間がかかるだろう。規制枠組みとしては遺伝子組換え生物の使用と医薬品規制の二つの種類があてはめられる。合成生物学を使用して得られた新しい医療用品は既存の規制枠組みにとって課題となるだろう。そしてこのクイックスキャンが、この分野の重要なオピニオンリーダーと協力してそのような課題を同定するための基礎となれる。