食品安全情報blog過去記事

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5世代のデータで英国の食の歴史が明らかになった

The UK's food history revealed through five generations of data
1 September 2016
https://www.gov.uk/government/news/the-uks-food-history-revealed-through-five-generations-of-data
1940年代にまで遡る新しいデータは、人々をここ数十年の料理のツアーに連れて行き、過去の台所を垣間見させる
Defraは初めて配給時に人々が何をどう食べて生き延びたかについての公的記録を発表した。1940年代の英国人は季節毎に違うものを食べ食品はスーパーマーケットではなく肉屋やパン屋や食糧雑貨店から買っていたことを示す。
1950年代の家庭ではサーモンサンド、缶詰果物にエバミルク、金曜日は魚で日曜日毎にハイティーにハムサラダをメニューにしていた。1日に4回食事をし、庭や家庭菜園が購入する食品の二倍以上だった。
1950年代半ばから作るのが簡単なものに人気が出て家計の約1/5を便利な食品に使った。技術が改善しより多くの女性がフルタイムで働くようになると冷凍食品や出来合食品、持ち帰り食品が英国人の食生活を変容させ始めた。
環境大臣Andrea Leadsomは言う:
「これは単なる心地よい郷愁以上のものである−今や誰もが5世代に渡って我々の食事が変わってきたかを示すこれらの大量のデータを利用できる。食品に関する熱狂的流行は流行廃りがあるが近年英国で栽培した季節の新鮮な食品が復活しているのは興味深い−もっともそれは40年代や50年代のそうせざるを得なかったのとは違って意図的選択ではあるが。」
(略)
70年以上も前から英国中の家庭で全国食品調査のために一週間に買った食品や飲料の詳細な記録をつけてきた。

  • Family food statistics

https://www.gov.uk/government/collections/family-food-statistics

  • Family Food historic reports

https://www.gov.uk/government/statistics/family-food-historic-reports
(1940年!戦時中の食事の評価
報告書では1909-1938年という戦争前との比較も。)