食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

論文

  • 2050年の作物収量への気候変動の影響と戦うには農業の適応が必要

Farming adaptations needed to combat climate change to impact crop yields in 2050
6-Sep-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-09/uoic-fat090616.php
Agricultural and Forest Meteorologyに発表

  • 食物アレルギーの診断と管理:医師向けガイド

Diagnosing and managing food allergies: A guide for physicians
6-Sep-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-09/cmaj-dam083116.php
CMAJに発表
ゴールドスタンダードはアレルギー専門医による監視下での経口食物負荷試験。皮膚プリック検査とIgE検査は利用可能だがIgG検査は薦めない。自己判断による食物制限には注意。

  • 不景気は健康に悪い

Recessions are harmful to health
6-Sep-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-09/b-rah090216.php
知見は多様だが最も根拠が強いのは自殺とメンタルヘルス
BMJ

  • 研究は甲状腺がん流行が作られたものだということを明らかにする

Research reveals artificial thyroid cancer epidemic
6-Sep-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-09/anu-rra090516.php
オーストラリア国立大学の研究者らによる研究が、世界中で最も良く見られるのが甲状腺がんの過剰診断で、毎年何十億ドルもの不必要な医療費を使う流行を人工的に作っていることを発見した。主著者のSuhail Doi准教授は世界中で分化した甲状腺がんを診断することが過去25年で3倍になったがもともと低い死亡率に変化はない、という。
「あまりにも細かい検査で早期発見し不必要な手術をしている。多くの場合介入ではなく観察が適切である。現在の前立腺がんと同様に。」
オーストラリアでは今年約2500の分化した甲状腺がんが診断されるだろう。患者は手術をし、生涯にわたって甲状腺補充療法を受け、一部の人は合併症をおこすだろう」
Journal of Clinical Oncologyに発表したこの研究は世界中の臨床ガイドラインと一般の人々への情報提供である。

  • 心臓発作の再発を予防するための欧州基準が本日発表された

European standards to prevent repeat heart attacks launched today
6-Sep-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-09/esoc-est090616.php
European Journal of Preventive Cardiologyに発表。
1.禁煙
2.定期的運動
3.健康的な食生活
4.冠動脈を守り高血圧やコレステロールなどのリスク要因をコントロールするために処方された薬を使うこと
(普通のことなんだができている人は少ないらしい)

  • OTCアタマジラミ治療は失敗する可能性が高い

Over-the-counter head lice treatments are likely to fail
6-Sep-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-09/w-ohl090616.php
米国で販売されているアタマジラミ治療製品の最近のレビューは、広範で見境のない使用を30年以上続けたことによる耐性獲得でピレスロイドの有効性が著しく低下していることを示す。またリンデンは毒性の可能性がありより安全で有効な代用品があるので使用を制限すべきである。有効な処方剤としてはマラチオン、ベンジルアルコール、スピノサド、局所用イベルメクチンなどがある。ワセリン、マヨネーズ、エッセンシャルオイルなどの自家製レメディは安全性と有効性は示されておらず有害反応を誘発する可能性がある。Pediatric Dermatologyに発表された研究の共著者のTerri Meinking博士は「処方でのみ提供される製品が有効性を保っていることから我々が学ぶべき教訓は、思慮深く使うべきであるということである」

  • 扇風機は高齢者の熱の問題を悪化させる可能性がある

Electric fans may exacerbate heat issues for seniors, study finds
6-Sep-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-09/usmc-efm090616.php
JAMAに発表された研究によると華氏107度(42℃くらい)湿度を増やした環境に暴露された高齢者の心拍数と体内温度は扇風機を使うとさらに高くなる。
(高齢者の中には冷房使いたがらない人がいて困る。ほんとに暑いときは扇風機は役にたたない)

  • レビューは赤肉摂取に関連する一連の負の健康影響を強調する

Review highlights the range of negative health effects linked with red meat consumption
6-Sep-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-09/w-rht090616.php
Journal of Internal Medicineの新しいレビューは赤肉を食べることの麩の健康影響の可能性を包括的にまとめた。発表された研究結果の解析は、赤肉、特に加工肉の摂取で、糖尿病、心疾患、脳卒中、がんリスクの弱いながらも有意な増加を示す。また赤肉の生産は環境負荷となるため、一部の国では新しい食事ガイドラインにヒト健康と地球の健康をあわせて赤肉の摂取を減らすよう薦めている。

  • 遺伝子組換え人間?CRISPR/Cas 9の説明(動画)

Genetically modified humans? CRISPR/Cas 9 explained (video)
6-Sep-2016
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-09/acs-gmh090616.php
ACSの動画シリーズ
ブレードランナーの世界が現実に

  • グルテンフリーダイエットが急に人気になったがセリアック病有病率は変わらない

Gluten-Free Diets Surge in Popularity, Yet Celiac Rates Remain Stable
September 6, 2016
http://www.livescience.com/55993-gluten-free-diets-increase-while-celiac-rates-remain-stable.html
新しい推定によるとグルテンフリーの食生活をしている人はセリアック病のアメリカ人の三倍以上。2009年から2014年の間にセリアック病患者は変わらないままだがグルテンフリーダイエットを行う人は一貫して増えている
Time Trends in the Prevalence of Celiac Disease and Gluten-Free Diet in the US Population
Results From the National Health and Nutrition Examination Surveys 2009-2014
Hyun-seok Kim et al.,
JAMA Internal Medicine
http://archinte.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=2547202