食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 「人体を燃やす」実験が行方不明のメキシコ人学生の運命に疑問を提示する

Scienceニュース
'Burning bodies' experiment casts doubt on fate of missing Mexican students
By Lizzie WadeSep. 13, 2016
http://www.sciencemag.org/news/2016/09/burning-bodies-experiment-casts-doubt-fate-missing-mexican-students
2014年9月にメキシコ南部のGuerrero州で43人の大学生が消えた。メキシコ政府は薬物カルテルが学生を殺してゴミと一緒に燃やしたという立場である。しかし法医学の調査と人権団体は疑っている。今回有名な燃焼科学者が、最新の実験では政府の説明が否定されると言う。人体の類似品として豚の死体を用いてオーストラリアのJosé Toreroが最大4頭の豚を同時に燃やして43人を燃やすのに必要な炎熱を計算した。
(fire scientist炎の科学者ってなんかかっこいい)

Clinton and Trump stay true to form in talking about science
By Jeffrey MervisSep. 13, 2016
http://www.sciencemag.org/news/2016/09/clinton-and-trump-stay-true-form-talking-about-science
ScienceDebate.orgの科学政策に関する大統領候補への20の質問に回答がった。これまであまり直接的には語ってこなかったトランプ候補の回答がニュースに値するだろう。びっくりするようなものはなく概ね共和党の見解に沿ったようなものだった。

  • Ozとトランプ−最悪

Oz And Trump - A Perfect Storm
By Hank Campbell — September 13, 2016
http://www.acsh.org/news/2016/09/13/oz-and-trump-perfect-storm-10156
トランプ大統領候補がDr. Oz(注:Drのフォントは小さくしないといけないらしい)の番組に出て保健政策案について語るらしい。

  • 工場のような農場で作られた食品を市場から排除すべき時

Time to Drive Factory-Farmed Food Off the Market
Monday, 12 September 2016 00:00
By Martha Rosenberg and Ronnie Cummins, Organic Consumers Association | Op-Ed
http://www.truth-out.org/opinion/item/37575-time-to-drive-factory-farmed-food-off-the-marke
オーガニック団体の活動家による「真実を暴く」という名前のサイトでの主張。
大規模農場は邪悪な存在で生産された食品は毒であるので消え去れという趣旨の、長い、熱のこもった文章。
(こういう人たちの存在がオーガニックを選択肢の一つとして認めることの障害になる。自分たちの価値観にあわないものは滅べ、という主張を批判しないオーガニック団体に未来があると思う?)

  • Deepak Chopraが6日間の臨床試験でハーブ療法が有効と宣言

Deepak Chopra Declares Herbal Therapy Efficacy After 6 Day Clinical Trial
By News Staff | September 10th 2016
http://www.science20.com/news_articles/deepak_chopra_declares_herbal_therapy_efficacy_after_6_day_clinical_trial-180168
アメリカ人が年1億ドルの税金を補完代替療法につかうのを止めるべき理由が増えた;6日間のアーユルベーダプログラムで一連の血液検査の数値が変わったという。
6日間で。
お金さえ払えば論文になるオープンアクセスジャーナルがあり、今回はそれがScientific Reportsであった。多分著者の一人に有名なスピリチュアリストDr. Deepak Chopraがいたせいだろう。
かれらが「臨床試験」と称するのはカリフォルニアのChopra健康センターに滞在した30-80才の119人の健康な人でのものである。つまり彼らは6日間のコースで$2,865を払っているので、既にお金持ちのエリートで、スピリチュアリズムで病気が治ると信じている人たちである。半分ちょっとがPanchakarma介入群で残りは対照だった。LC-MSでプログラム前後の血液を分析している。
Chopraは「一週間のPanchakarmaプログラムで代謝プロファイルが変わったようだ」と言う。この研究のお金を出したのはChopraの財団だが利益相反についての言及はない。
共著者らはハーブ療法が人体をデトックスすると信じている、学位をもった人たちだ。

  • 土壌中の生命の秘密

Nature特集
Secrets of life in the soil
Rachel Cernansky 13 September 2016
http://www.nature.com/news/secrets-of-life-in-the-soil-1.20575
Diana Wallは地下の生態系についての想定を覆すことでキャリアを築いてきた。現在はこの危機に瀕した世界を守る方法を探している。

  • 命を救うために放射線測定を近代化

Modernize radiation measurements to save lives
13 September 2016
http://www.nature.com/news/modernize-radiation-measurements-to-save-lives-1.20579
米国がSI放射線単位を使うことを拒否するのは混乱を招き危険である。切り替えるべき。
米国がフィートやポンドを使い続け、メートルやキログラムを拒否するのは外国人を困惑させる。しかしキュリーやレントゲンやレムやラドを使うのを止めてSI単位を採用すべきだ。
(ほんとめんどくさいのでSIにして欲しい)

  • 水へのフッ素添加に反対する人たちが西オーストラリア政府に6500の強い請願を提出

Fluoride in water opponents to present 6500-strong petition to WA government
September 14 2016
http://www.smh.com.au/wa-news/fluoride-in-water-opponents-to-present-6500strong-petition-to-wa-government-20160914-grfyk8.html
フッ素反対団体Fluoride Free WAが、新しい研究が子どもの口の健康にフッ素添加に利益があることを確認したのと同時に、フッ素添加を止めるよう請願する。Fluoride Free WAは3月の州の選挙に向けて政治団体を作る計画。
州政府は火曜日にフッ素の添加されていない地域の子どもの虫歯リスクが1.6倍という研究結果を発表し、水曜日には国の健康医学研究評議会がフッ素は歯の健康に良く害はないと結論したペーパー案を発表した。
しかしFluoride Free WAは納得しない。「私達が飲むべき理由はない、フッ素は塗るもの」と語った。

  • シーフードアレルギーのある男性にサーモンを提供したケベックの給仕は告発されないだろう

Quebec waiter won't be charged for serving salmon to man with seafood allergy
CBC News Posted: Sep 13, 2016
http://www.cbc.ca/news/canada/montreal/salmon-sherbrooke-allergy-compensation-1.3760339
先に警察が告発されるだろうと言ったことで議論が巻き起こっていた。
34才のSimon-Pierre Canuelが5月29日に食後アナフィラキシーショックで治療を受けた。数日間昏睡し死にそうになった。彼はサーモンとシーフードにアレルギーがあると告げて牛肉のタルタルステーキを注文した。ところが出てきたのはサーモンタルタルだった。
ラジオカナダの入手した文書によると給仕は犯罪は犯していないと判断された。