食品安全情報blog過去記事

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その他

  • Science Vol 353, Issue 6305

16 September 2016
は植物トランスレーショナル生物学特集号
・植物を改変して持続可能な油、医薬品、タンパク質を供給する
・植物エンジニア
GM植物がGM植物でなくなるとき?(規制の話)
・窒素固定
・次世代グリーンムーブメント:環境と持続可能性のための植物生物学
GM作物−医薬品からの教訓

  • 象牙の貿易を合法化することは象を救わないだろう、研究が結論

Scienceニュース
Legalizing ivory trade won't save elephants, study concludes
By Virginia MorellSep. 15, 2016 ,
http://www.sciencemag.org/news/2016/09/legalizing-ivory-trade-wont-save-elephants-study-concludes
来週南アフリカで行われる主要保護会議で象を殺すことを合法化することが象を救うかどうかについてのヒヤリングが行われる。新しい研究ではそれには問題がある。象牙の需要が多きすぎる。

  • 下水を使って薬物のディーラーを暴く

Natureエディトリアル
Using waste water to flush out drug dealers
14 September 2016
http://www.nature.com/news/using-waste-water-to-flush-out-drug-dealers-1.20581
犯罪予防の名目で便器の中身を評価
トイレの水を流すとき、ほとんどの人は次に何がおこるかについては考えない。しかし5年前、ワシントン州の私立大学の数百人の学生にとって、次におこったのは科学者が彼らの最も私的な個人的詳細の一部を探ることだった。研究者らはどのくらいの学生達が単位をとるのに規則に反して薬物を使用しているかを計算した。学生達は当時そのことを知らなかったし多分今も知らない。同様に欧州のいくつかの市では下水を使った疫学が行われている。分析技術の進歩により下水の内容物が強力なデータ源になり、データのあるところには研究者がいる。人は嘘をつくが尿は滅多に嘘をつかない。約10年ほど、下水は主に違法薬物の使用に関する情報を集めるのに使われてきた。これらの結果の一部はコカインの使用が週末に多いことや学生が処方薬を試験の成績を上げるために「スマートドラッグ」として使っていることを示してきた。そして今月Forensic Science Internationalに発表された論文は新しい可能性を示す。スイスの研究者らが下水の分析を用いて薬物市場の構造に光をあてた。

  • ターニングポイント:活動家エンジニア

Turning point: Activist engineer
Nature537,439(2016)doi:10.1038/nj7620-439a
http://www.nature.com/naturejobs/science/articles/10.1038/nj7620-439a
natureの仕事紹介コーナーでフリントの水道水の鉛を検出したMarc Edwardsを紹介
少なくとの15万ドルの自費を使ってフリントの水道水が鉛で汚染されていることを証明した。Edwardsは過去10年、ワシントンDCの水の鉛汚染の記録と公開をしてきて政府や役人に説明責任を求めてきた。

  • 痛みの大きい化学療法より伝統中国薬を選んで26才の女優がんで死亡

Actress, 26, dies of cancer after choosing traditional Chinese medicine treatment over 'painful' chemotherapy
15 September 2016
http://www.dailymail.co.uk/news/article-3791323/Actress-26-dies-cancer-choosing-traditional-Chinese-medicine-treatment-painful-chemotherapy.html
中国の話をdailymailが報道
がんになった女優の死亡が中国で伝統的中葯がまがいものなのかどうかという議論を巻き起こした。
北京の26才の女優Xu Tingが7月に非ホジキンリンパ腫と診断され先週死亡した。彼女は化学療法を避けてカッピング、鍼、瀉血を行っていた。
彼女がソーシャルメディアにいろいろな写真や記事を残している
(相当痛そうなのに化学療法のほうがこれより痛いことを知っている、と書いている。姉妹から化学療法を受けるように言われてもダメだったようだ。後で彼女を治療していたプラクティショナーは詐欺師であることがわかった、と。)

  • 化学療法スキャンダルは「拡大の一途」

Today in NSW: chemotherapy scandal ‘only getting bigger’
September 16, 2016
http://www.theaustralian.com.au/national-affairs/state-politics/today-in-nsw-chemotherapy-scandal-only-getting-bigger/news-story/4db9387c3fb6404a57bf4d5a93906dec
flat-dosing(同一用量投薬) スキャンダルで当初の予想よりはるかに患者数がふくれあがりNSW保健大臣Jillian Skinnerの苦悩は増す。シドニーのSt Vincents病院とOrange およびBathurstの病院で患者に均一の量の抗がん剤を投与していたとされるがん専門医John Grygiel医師の不適切な行為についての報告書の後半が提出される。8月に発表された調査のシドニー分の半分では問題の医師はSt Vincents病院で130人の患者を治療し何のデータも残していない。そのうち少なくとも46人は死亡した。
時系列の掲載があるが問題が指摘されたのが2015年5月で、大臣や病院が無視あるいは隠してきてメディアにリークされたのが2016年2月18日とのこと。

  • ペットのオーナーに狂犬病予防接種を薦める新しいキャンペーン

New campaign encourages pet owners to vaccinate their pets against rabies
Thursday, September 15, 2016
http://www.woodstocksentinelreview.com/2016/09/15/new-campaign-encourages-pet-owners-to-vaccinate-their-pets-against-rabies
数年前までは地元のアライグマが狂犬病になっているのを見つけることはほとんどなかった。しかし2016年8月までの間にハミルトンとブラントフォード地域では162例のアライグマの狂犬病が確認されていて、パース郡では北極ギツネの狂犬病が2例報告されている。
9月2日にはウッドストックでヒトを咬んだコウモリの狂犬病が同定された。
人々は野生動物に接触しないように、ペットは外に連れ出すときには監視し狂犬病のワクチンを打つこと。
(カナダ)