食品安全情報blog過去記事

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「肥満遺伝子」のある人も減量できる

People with 'obesity gene' can still lose weight
Wednesday September 21 2016
http://www.nhs.uk/news/2016/09September/Pages/People-with-obesity-gene-can-still-lose-weight.aspx
Daily Telegraphが「肥満遺伝子が減量に影響しないことがわかったので言い訳にはできない」と報道した。これは遺伝的変異のために太りやすい可能性のある人でも食事制限や運動や薬物治療などでそうでない人と同じくらい減量できることを示唆した研究を報道したいくつかのニュースのうちの一つである。FTO遺伝子変異は過体重または肥満に影響すると考えられる97の遺伝的変異のうちの一つである。FTOは肥満と最も強い関連があることが示されていて、2コピーの変異のある人は平均3kg重く肥満である可能性が1.7倍である。
この研究では8つの各種減量計画に参加した9563人のデータを含む。結論としてFTO変異は減量には影響しない。さらに特にFTO変異の人に他の人より効果的な減量法はない。FTO変異を調べる意味はほとんどない。