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食品医薬品安全庁、米の無機ヒ素の基準新設 

畜産物基準課/汚染物質課 2016-09-12 
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=1&seq=33419&cmd=v
食品医薬品安全処は米の安全管理を強化するために米の無機ヒ素基準を0.2ppm(mg/kg)以下に設定すると9月12日発表した。
今回の基準設定は2013年から2015年まで国内流通米の無機ヒ素含量(0.01~0.16ppm)を調査してリスク評価結果を反映したものである。
参照に新設された基準は国際食品規格委員会(Codex)、EU、中国などと同様で、日本とアメリカは米の無機ヒ素基準を設定していない。
アメリカは米を含む離乳食について無機ヒ素0.1mg/kg以下管理
○乳幼児が食べる離乳食やお菓子など米を原料に使う加工食品は米含有の割合によって今回設定された基準が適用される。今後の実態調査によって無機ヒ素基準設定を検討する計画である。
※ 離乳食中米含有量が50%の場合、無機ヒ素基準は0.1ppm適用
食薬処は国内流通米の無機ヒ素含量実態調査及び危害性評価結果我が国の国民の無機ヒ素リスクは懸念しなくてもよい水準とし、韓国国民が毎日米飯を食べても安全な水準だと説明した。
韓国の国民1人当り米摂取量は一日平均170g(米飯一椀は約100gに該当)で、米から摂取する無機ヒ素はPTWIの13%水準である。
※ 暫定耐容週間摂取量 (Provisional Tolerable Weekly Intake、PTWI): 一生の間毎週摂取しても健康に有害な影響が現われない量で、無機ヒ素は‘9.0μg/体重kg/週’である
食薬処は今後も米の無機ヒ素汚染度の調査を持続的に実施して国民の無機ヒ素暴露量を周期的に再評価して基準を合理的に管理して行くと発表した。
(EFSAのBMDL01は0.3 〜 8 µg/kg 体重/日でJECFAはBMDL0.5を 3,0 μg/kg体重/日。韓国はPTWIなのか)