食品安全情報blog過去記事

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妊娠中のビタミンDがADHDを予防する?

Behind the headlines
Does vitamin D in pregnancy prevent ADHD?
Monday October 10 2016
http://www.nhs.uk/news/2016/10October/Pages/Does-vitamin-D-in-pregnancy-prevent-ADHD.aspx
Daily Telegraphが「日光浴をする母親は多動な赤ちゃんを予防する」と報道した−この見出しは不正確で無責任な二重のいかがわしさを達成している。ニュースのもとになった研究は日光浴について調べたものではなく、妊娠中の日光浴には害のある可能性がある。デンマークの研究者が生後まもなくの赤ちゃんの臍帯血を採取しそれから子どもが2-3才の時のADHDの症状について保護者にチェックリストを埋めてもらった。一般的に臍帯血ビタミンD濃度の低さがADHD症状スコアの高さと関連していた。しかしこのことはビタミンDの少なさが直接ADHDの症状を引き起こしていることを証明するものではなく、他の要因を考慮できていない。仮に関連があっても、日光浴をする必要はない。妊娠女性は日光による皮膚がんに対して皮膚の感受性が高くなっている可能性がある。妊娠女性と子どもには1日10マイクログラムのビタミンDサプリメントが薦められている。