食品安全情報blog過去記事

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その他

コンシューマーラボ
Product Review: Resveratrol Supplements (Grape, Red Wine, and Polygonum Sources)
Initial Posting: 10/8/16
https://www.consumerlab.com/reviews/Resveratrol_Review/Resveratrol_Red_Wine/
2006年以降人気になった。19製品を検査した。多くは表示されている量を含むが一つは表示されている量の11.8%しか含まない。またレスベラトロールの値段はものにより10倍以上異なる

  • Paul Offit博士とワクチンに関する神話を暴く

ACSH
Debunking Vaccine Myths with Dr. Paul Offit
By Jamie Wells — October 7, 2016
http://www.acsh.org/news/2016/10/07/debunking-vaccine-myths-dr-paul-offit-10269
誰かが今ワクチンについて聞いたら、多くの人がAndrew Wakefieldの間違った自閉症との関連かJenny McCarthyのハリウッドのメガホンを使った問題の二極化と反ワクチン運動の拡大を思うだろう。実際人々の見解が移り変わり信仰による予防接種除外がカリフォルニアやワシントンやオレゴンなどで流行し予防可能な病気が増えた。科学者が沈黙を続ける中、フィラデルフィア子ども病院のワクチン教育センター長で感染症部長Paul Offit博士は子どもの安全と健康のために高貴な戦いを行ってきた。彼は病気を予防することを情熱的に訴えロタウイルスのワクチンを発明し多くの命を救ってきた。
ここに彼とのインタビューを記す
(反ワクチンの人たちがコメント欄で陰謀論を展開)

  • エディブルフラワー:ウソホント

Edible Flowers: Do’s and Don’ts
October 10, 2016
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/lists/edible-flowers-dos-and-donts/slideid_3335
花を安全に食べるためのヒント
1.食べられる部分を確認
2.道ばたの花を摘まない
3.食べてはいけない花を知る
4.それと知らせずに客に出さない
5.濃い色のものを選ぶ
6.食べる前に良く洗う

  • 食べられる花7つ

7 Flowers You Can Eat
October 10, 2016
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/lists/7-flowers-you-can-eat/slideid_3334
1. Borage
2. Chive blossoms
3. Anise hyssop
4. Squash blossomsカボチャの花
5. Lavenderラベンダー
6. Nasturtiumナスタチウム
7. Pansiesパンジー
8.その他 デイジー、菊、マリーゴールド

  • バター復活?

Is Butter Back?
by John Swartzberg, M.D. | October 07, 2016
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/article/butter-back
ウェブサイトのアクセス記録によると、最も人気のある記事は、飽和脂肪含量が多いにもかかわらず「チーズと健康上の利益の可能性」である。読者のなかには「バターは?」と尋ねる人もいる。バターはこれまでは他の乳製品に認められてきた例外にはあてはまらないようである。
2016年のPLOS ONEに発表された系統的レビューとメタ解析ではバターにも許可証を与えた。1日にテーブルスプーン1杯のバターを食べることは心血管系リスクに何の影響もなくほんの少しの糖尿病リスクの減少と全原因による死亡率のわずかな増加に関連があった。バターの影響についてのRCTはなかったので多くは観察研究である。観察研究から結論を出すのは躊躇われる。私はバターの知見については確信できない。確かに全ての種類の飽和脂肪が悪いわけではないという科学は増えているが、栄養上の文脈が重要である。チーズやヨーグルトにはカルシウムやその他の脂肪以外の成分が含まれる。一方バターは主に乳脂肪である。悪者ではないとしても「健康食品」にはなりにくい。
私はバターよりオリーブ油を使い続けるだろう。しかしあなたがバターが好きなら、もちろんほどほどに楽しめばよい。

  • エストロゲン療法の天然の代用品の健康影響のレビューへの専門家の反応

UK SMC
expert reaction to review of the health effects of natural alternatives to oestrogen therapy
October 10, 2016
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-review-of-the-health-effects-of-natural-alternatives-to-oestrogen-therapy/
British Journal of Pharmacologyに発表されたレビューが、ホルモン補充療法の代わりに使用される植物エストロゲンは、有害影響のある可能性があり現時点では健康上のメリットを上回らない
グラスゴー大学産婦人科医学教育教授王立産科婦人科学会戦略開発上級副会長Mary Ann Lumsden教授
これは植物エストロゲンについての総合的説話的レビューで、歓迎する。NICEの閉経期:診断と管理ガイドラインにあるように、現在入手可能な文献からは結論を出すのは難しい。幾分かのメリットがある可能性はあるがそれは一貫せず、従って決定的結論を出すことはできない。有害事象に関する情報は僅かであるが意味がある可能性があり現時点でリスクとベネフィットを比較するのは困難である。質の高い臨床試験が必要である。
Exeter大学補完医療名誉教授Edzard Ernst教授
これは現在良く使われている植物エストロゲンのリスクとベネフィットについての現在の知見に関するしっかりしたレビューで、利益はよく記述されておらず多分少ないことを示す。リスクは相当あるが確立されているとは言い難い。重要なことは、これはダイエタリーサプリメントや植物エストロゲンを含む食品の価値について相当な不確実性があることを意味する、ということである。従って最良のアドバイスは、植物エストロゲンを定期的に摂ることは慎重に避けるように、特に高用量のサプリメントは。
オックスフォード大学内分泌学名誉教授で内分泌学会広報官Ashley Grossman教授
閉経期の女性は「ナチュラル」エストロゲンには関心が高い。そのようなものに植物エストロゲンがある。しかしこのレビューではそのような化合物はしばしば反エストロゲンとして作用することなどを含む全ての根拠を評価し、「ナチュラル」物質が健康へのクリーンな約束とはならないと結論した。天然化合物も合成製品と同じようにたくさんの望ましくない影響がある。
英国生殖能力学会長Adam Balen教授
これは説話的文献レビューで、発表された論文を包括的に調べ、植物エストロゲンには実際にところ証明されたメリットはなく、入手できる根拠からは標準治療法の代用として薦めるべきではないことを示した。

  • 企業がRNA干渉医薬品候補をスクラップしたので投資家は逃亡

Natureニュース
Investors flee as firm scraps RNA-interference drug candidate
Heidi Ledford 10 October 2016
http://www.nature.com/news/investors-flee-as-firm-scraps-rna-interference-drug-candidate-1.20769
RNAiの最初の治療薬候補が安全上の懸念から見捨てられAlnylam Pharmaceuticalsの株価が約50%低下。1日で約30億ドル価値が下がった。
2006年にRNAiの発見に対してノーベル賞が与えられその10周年を祝って3日後のこと。
1990年代に線虫で発見されて以来、治療法の開発に努力されてきたがまだ一つも臨床応用できていない。特に難しいのがRNA分子を標的に安全に到達させること。