- 追跡者が臨床試験の結果を報告しないところを警告する
Tracker flags up failures to report clinical trials
Heidi Ledford
03 November 2016
http://www.nature.com/news/tracker-flags-up-failures-to-report-clinical-trials-1.20930
世界中の主要臨床試験データベースの何千という記録を自動で探るツールにより、結果を報告しない企業や大学が明らかになった。
Ben Goldacreが11月3日にF1000Researchにオンライン発表した論文では、成績を新しいツールでこれまでより包括的に評価し、かつ更新できる。
このサイトにワースト10が掲載されている
リストは
https://trialstracker.ebmdatalab.net/#/
(数なら製薬企業が多いのだが上位に韓国の大学が複数。日本の製薬会社はあるが大学は見あたらない。)
- 科学者が甘草のゲノムを解読
Scientists decode the genome of Chinese licorice
3-Nov-2016
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2016-11/r-sdt110316.php
日本のRIKEN 持続可能資源センターの研究者らが漢方薬によく使われているウラルカンゾウGlycyrrhiza uralensis のゲノムを解読しThe Plant Journalに発表。リコリスキャンディに使われているのはスペインカンゾウGlycyrrhiza glabra
- 脱毛予防目的で使用したダイエタリーサプリメントによる肝障害3例
Three cases of liver toxicity with a dietary supplement intended to stop hair loss.
Fernández J, Navascués C, Albines G, Franco L, Pipa M, Rodríguez M.
Rev Esp Enferm Dig. 2014 Dec;106(8):552-5
緑茶カテキンが主成分であるダイエタリーサプリメントInneov masa capilar®の使用に関連した肝障害3例。スペイン。通常緑茶抽出物は減量用製品に使われていて肝障害との関連が報告されているがこれは脱毛用。患者は全員女性。
http://www.grupoaran.com/mrmUpdate/lecturaPDFfromXML.asp?IdArt=4621030&TO=RVN&Eng=1
- 医薬品と植物ダイエタリーサプリメントの薬物速度論的相互作用
Pharmacokinetic Interactions between Drugs and Botanical Dietary Supplements.
Sprouse AA, van Breemen RB.
Drug Metab Dispos. 2016 Feb;44(2):162-71.
主に前臨床試験の結果と臨床試験の結果が一致しないことについてのレビュー
- ANCA（抗好中球細胞質抗体）関連血管炎のある患者の予期せぬ原因による急性腎障害
An unexpected cause of acute kidney injury in a patient with ANCA associated vasculitis.
Choudhry WM, Nori US, Nadasdy T, Satoskar AA.
Clin Nephrol. 2016 May;85(5):289-95.
ANCA関連血管炎で治療後4年間寛解だった69才の女性が急性腎障害で来院、全身性の血管炎と高カルシウム血症、代謝性アルカローシスを呈していた。患者が最近大量の市販のカルシウム含有制酸剤とビタミンDを含むマルチビタミンサプリメントを使用し始めていて、これらを中止して改善した。
- 脂肪燃焼X：脂肪以外も燃やす
Fat burn X: burning more than fat.
Hannabass K, Olsen KR.
BMJ Case Rep. 2016 Jan 25;2016.
Fat burn Xという製品を使用して両側性の先端痙攣と暗色尿で来院した50才男性の症例報告。クレアチンホスホキナーゼと尿酸増加。生食静注で回復。
Parameters and pitfalls to consider in the conduct of food additive research, Carrageenan as a case study.
Weiner ML.
Food Chem Toxicol. 2016 Jan;87:31-44.
（当たり前のことが書いてあってむしろ驚き）
