食品安全情報blog過去記事

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その他

  • トルコ政府は大学の手綱を引き締める

Scienceニュース
Turkish government tightens grip on universities
By John BohannonNov. 4, 2016
http://www.sciencemag.org/news/2016/11/turkish-government-tightens-grip-universities
トルコ政府は先週末さらに1000人以上の公立大学の学者を解雇した。また大学のリーダーは政府が直接任命すると発表した。トルコ科学アカデミーは反対の声明を出した。

  • 重労働とほとんどない見返り:natureの読者は労働時間と研究課題について明らかにする

Natureニュース
Hard work, little reward: Nature readers reveal working hours and research challenges
Kendall Powell
04 November 2016
http://www.nature.com/news/hard-work-little-reward-nature-readers-reveal-working-hours-and-research-challenges-1.20933
オンラインアンケートで読者の約2/3は研究をやめることを考えたことがあると言う
論文数だけが評価対象になるのでゴミ論文を書かないわけにはいかずしっかりした論文一報より中身の薄い論文を量産している・・研究費の獲得が難しく雑用も多く長時間労働している
(Natureの若い科学者の苦境特集まだ続く。)

  • 減塩で命を救う

Cut Sodium, Save Lives
by Berkeley Wellness | November 04, 2016
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/article/cut-sodium-save-lives
2016年6月にFDAが食品企業やチェーンレストランに徐々に減塩するためのガイドライン案を発表した。米国人のための食事ガイドラインでは1日2300mgをナトリウムの上限としている。しかし平均的アメリカ人の約50%はこれを超えている。
ここにいくつかの事実を示そう。
・米国人のナトリウム摂取量の約75%が加工食品あるいは市販食品由来
・ナトリウムと血圧には議論の余地のない直接的用量反応関係の根拠がある
・Frieden博士の推定によると平均ナトリウム摂取量を400mg減らすだけで毎年32000の心臓発作と20000の脳卒中が予防できる
・減塩した人は味の好みが変わることが示されている、つまり慣れる
・同じ食品でもブランドによりナトリウム含量は異なる。また同じブランドでも国により違う。だから企業は減塩できる。
・英国では減塩が可能であることを示した。
減塩方法の助言については「塩習慣を変える方法」と「塩無しで風味を良くする15の方法」を参照。

  • シーフード:なんてもったいない

Seafood: What a Waste
by Berkeley Wellness | November 04, 2016
http://www.berkeleywellness.com/healthy-community/environmental-health/article/seafood-what-waste
世界中の専門家が健康のため魚をもっと食べようと薦めているが、その需要を満たす十分なシーフードはあるか?世界のシーフード供給は既に乱獲、持続不可能な養殖、住処の破壊、汚染、気候変動により緊張下にある。さらに供給を不安定にしているのは無駄な廃棄である。Global Environmental Changeに発表された研究によると2009年から2013年の間に米国市場に向かった47億ポンドのシーフードのうち40-47%が廃棄された。その中には温度管理が不適切だったことによる損失から店舗や家庭で捨てられたものまでを含む。一部の損失は漁法による。目的としない魚を捕まえて捨てる。しかし最も大きな損失は消費者レベルでおこっている
やるべきこと:不必要な漁獲や生産を減らすのは主に政府や業界の責任であるが、消費者にもできることはある。必要な魚の量をきちんと評価する、日持ちする缶詰や冷凍シーフードを買う、などである。

  • ピンクというニックネームの合成オピオイドが13才のユタ州の少年二人の死亡原因と非難される

Synthetic opioid nicknamed ‘pink’ blamed for deaths of two 13-year-old Utah boys
By Ben Guarino  November 4
https://www.washingtonpost.com/news/morning-mix/wp/2016/11/04/synthetic-opioid-nicknamed-pink-blamed-for-deaths-of-two-13-year-old-utah-boys/
ユタ州の仲良しの中学生2人が新しい合成オピオイド「ピンク」の過剰使用で9月に死亡した。公式の名前はU-47700。UはアップジョンのUで、モルヒネ誘導体。モルヒネの約8倍強いとされる。ヒト用に認可されてはいない。

  • 1億9500万ドルのタルク判決後、J&Jは裁判所を変えようと躍起になる

ANALYSIS - After $195 million in talc verdicts, J&J strives to change court
Nov 7, 2016
http://in.reuters.com/article/johnson-johnson-cancer-lawsuit-idINKBN1320E7
10月27日にジョンソン&ジョンソンに対して6750万ドルの支払いが評決され、タルク製品によりがんになったと主張する裁判で三回目の敗訴となった。同社はこの流れを変えようと裁判所を変えようとしている。三回の全てで合計1億9500万ドル近くになったが裁判長が同じだった。同様の訴訟が2500件おこされていて多くが同じ裁判所である。

  • より多くのペットが大麻を飲み込む事故に遭う

More pets accidentally ingesting marijuana
, November 06, 2016
http://www.torontosun.com/2016/11/06/more-pets-accidentally-ingesting-marijuana
大麻の合法化が近づいてくる中、少なくともトロントの一救急動物病院ではイヌが間違って医療用大麻を飲み込む事例が増加している。以前より飼い主が大麻を認めるようになった。
数年前までは年に25-50件だったイヌの大麻中毒が2016年のこれまでで100例に迫る。

  • カナダ政府はメントールタバコの禁止に向けて前進

Feds move forward with menthol cigarette ban
Published Friday, November 4, 2016
http://www.ctvnews.ca/health/feds-move-forward-with-menthol-cigarette-ban-1.3147326
2009年にほとんどのフレーバーつきタバコを禁止したのに追加してメントールタバコの禁止も検討している。2015年にNova Scotiaが世界で初めて禁止し、その後Alberta, Ontario, Quebec, New Brunswickと Prince Edward Islandが続いた。ヘルスカナダは4月にパブリックコメントを募集し2017年1月18日まで続く。