食品安全情報blog過去記事

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その他

コンシューマーラボ
Potassium Supplements Review
Initial Posting: 11/11/16 Last Update: 11/15/16
https://www.consumerlab.com/reviews/Potassium_Supplements_Review/Potassium/
人気ブランドの錠剤にヒ素汚染を発見、など

  • 個人の遺伝子解析の裏側:突然変異が病気を意味しない場合

Natureニュース
The flip side of personal genomics: When a mutation doesn't spell disease
Erika Check Hayden 15 November 2016
http://www.nature.com/news/the-flip-side-of-personal-genomics-when-a-mutation-doesn-t-spell-disease-1.20986
研究者らは人々が病気のリスクについて間違った情報を与えられていることについて心配している
遺伝学者Heidi Rehmにとって、夏の科学プロジェクトが家族の医学的危機になった。7月に14才の娘の永久歯の一本が生えないことの遺伝的説明ができるのではないかと期待してDNA配列の決定を注文した。しかし代わりに得たのは母娘が拡張型心筋症に関連のある遺伝子変異をもっているという情報だった。心臓病専門医に相談し家族の遺伝子変異を調査し、Rehmはそれは最初に思ったほど致死的ではないだろうことを学んだ。彼女の経験は、遺伝子配列の決定が医療のルーチンに組み込まれるまでにはどれほど遠いかを示す。科学者は病気の人の命を救うために遺伝子配列を調べているが、病気と診断されていない人にとって役立つかどうかについてはまだまだ疑問が多い。
なぜならばほとんどの疾患関連遺伝子は病気の人とその家族で発見されたもので、明らかな病気ではない人々の中ではその変異がどういう役割を果たしているのかを遺伝学者は正確には理解していないからである。「これはこの分野の強烈な火種である」とボストンBrigham and Women’s 病院の遺伝学者Robert Greenはいう。「表面上健康な人の広範な検査は実害があるだろうということに多くの人が深く懸念している」
Greenはそのような問題を議論するために科学者と医師を集めて11月15日にボストンで開催される「あなたのゲノムを理解しよう」会議のオーガナイザーである。参加者140人のうちの約40人が2900ドルを払ってカリフォルニアIllumina of San Diegoで遺伝子配列の決定をして誤診についての懸念をもっている人たちである。
最悪の事態
健康な人のゲノムを調べることによる有害性についての懸念は、一般人に遺伝子検査を行う新しい会社が競い合うことで持ち上がってきた。8月には研究者らは平均的な人は約54の致死的とみなされる遺伝子変異をもっているがそれらは彼らの健康に害を与えていないようだという報告をしている。従って医師はこのような変異をもっている健康な人に何と言えばいいのかわからない。
ハーバード大学医学部のバイオインフォマティクスの専門家で医師のIsaac Kohaneは、一部の人は間違った情報を受け取っているという。彼のチームは8月に一部のアフリカ系アメリカ人は10年前に肥大性心筋症発症リスクが高い遺伝子変異をもつと間違って言われているという報告をしている。遺伝学者がその後多くのアフリカ系アメリカ人の遺伝子を調べたところそれはこの集団にはよくあるもので害があるとは考えられないとわかった。
これは不十分なデータと不十分な能力のせいで最悪の結果になった例である。医師はこの手の遺伝情報を取り扱う準備ができていない。
以下医療保険についての懸念等略

  • CRISPR遺伝子編集が初めて人間で試された

CRISPR gene-editing tested in a person for the first time
David Cyranoski 15 November 2016
http://www.nature.com/news/crispr-gene-editing-tested-in-a-person-for-the-first-time-1.20988
中国の科学者による動きは中国と米国の生命医学の戦いの口火を切る可能性
中国のグループがCRISPR–Cas9で編集した遺伝子を含む細胞を初めて人間に注入した。

  • 体重の増減を繰り返すダイエットと心疾患による死亡についての学会要旨(未発表研究)についての専門家の反応

SMC
expert reaction to conference abstract (unpublished work) on yo-yo dieting and heart disease deaths
November 15, 2016
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-conference-abstract-unpublished-work-on-yo-yo-dieting-and-heart-disease-deaths/
米国心臓協会の学会発表で体重の増減を繰り返すダイエットが閉経後女性の心疾患による死亡リスクを増やすかもしれないと報告された
グラスゴー大学代謝医学教授Naveed Sattar教授
この研究はライフスタイルの変更による好ましい体重の変化としての意図的減量の価値についての全体的根拠という事実は変えない。
この研究にはいくつかの限界があり、正常体重の女性で体重の増減が心疾患のリスク増加と関連すると報告している。しかし正常体重の女性が減量しようとする可能性は過体重の女性より少なく、意図的ではない体重減少、つまり病気によるものである可能性がある。
この研究からは正常体重の女性が体重の増減で心疾患になると結論することはできない。
(過体重の人が減量しない言い訳にされるのをおそれているのかな)

GMO-Free Cheerios Test Positive for Monsanto’s Roundup Herbicide
November 15, 2016 by Jill Ettinger
http://www.organicauthority.com/gmo-free-cheerios-test-positive-for-monsantos-roundup-herbicide/
オーガニック団体のニュース
Food Democracy Now!という団体が、子ども向けシリアルやスナックを調べたところオーガニックを含む全製品からグリホサートを検出したというもの。
その報告がこれ(怪文書の類)
https://usrtk.org/wp-content/uploads/2016/11/FDN_Glyphosate_FoodTesting_Report_p2016-3.pdf
グリホサートがどの除草剤由来かは当然わからないが写真はラウンドアップ
8.02ppbだのという数字を出していて、回収率が極めて低く正確ではない可能性があると小さい字で注意書きしつつ赤で強調している
単位をppbで表現することにより「高濃度」と主張。
全てから検出されたのにCheeriosを強調しているのはGMOフリーという宣伝をしていたため。一部の消費者団体の過激な主張に迎合したために、実行不可能な要求を満たさないとして槍玉にあげられている。0.05ppbで危険、毒性は量によるというのは嘘とか言っているので要求は無限。セラリーニ多数引用

Bring your own weed: Denver allows pot in bars, eateries
By Kristen Wyatt | AP  November 15
https://www.washingtonpost.com/national/denver-becomes-first-city-in-us-to-ok-pot-in-bars-eateries/2016/11/15/a2b31cc2-ab96-11e6-8f19-21a1c65d2043_story.html
デンバーは米国で初めて人々がバーやレストランや画廊やヨガスタジオなどの公共の場所で大麻を使うことを認める法律を成立させた。喫煙しなければ使える。
ただしそうしようとするバーやレストランは認可を得る前に近隣に支持されていることを示さなければならない。また大麻の販売は禁止されているので自分で持ってくる必要がある

  • 学生達の薬物の恐れ:十代が「N-爆弾」で一掃される可能性

Schoolies drug fear: Teens could be wiped out by "N-Bomb"
16th Nov 2016
http://www.qt.com.au/news/schoolies-drug-fear-teens-could-be-wiped-out-n-bom/3112402/
ゴールドコーストでの集団薬物過剰使用の後、"N-Bomb"として知られる危険な精神活性のある薬物をディーラーが学生達に売っている可能性が懸念されている。科学的名称はN-メトキシベンジルあるいは NBOMe。LSDとして売られている

County to Spray Spring Valley Neighborhood for Zika Virus
By Mark Nero (Patch Staff) - November 15, 2016
http://patch.com/california/lemongrove/county-spray-spring-valley-neighborhood-zika-virus
海外旅行中にジカ感染した人の近くで蚊が見つかったため郡のベクターコントロール隊員が戸別訪問して蚊対策を伝え、天候が良ければ殺虫剤を散布する。今年9回目の人力による散布。
(ウイルス陽性の蚊がみつかったわけではないらしい)

Keep pesticide ban in place: poll
November 15, 2016
http://www.winnipegsun.com/2016/11/15/keep-pesticide-ban-in-place-poll
マニトバ住人の半分以上がPallister政府に美観目的の農薬の禁止を維持することを望んでいる、とCosmetic Pesticide Ban Manitoba団体が言う。
しかし家を持っている人は禁止を支持していない。

Large-scale pot farm busted
Nick Gardiner
By Nick Gardiner  Tuesday, November 15, 2016
http://www.recorder.ca/2016/11/15/large-scale-pot-farm-busted
Leeds郡の警察は10月の大規模大麻栽培捜査で推定120万ドル相当の薬物を押収したと発表した。544の大麻植物、146ポンドの乾燥大麻、82ポンドの大麻樹脂、41グラムのハシシ、0.5gのクラックコカイン。

  • カナダ自動車協会(CAA)が人々に大麻でもうろうとした運転に備えることを望む

CAA wants to prepare the public for stoned drivers
Feb. 17, 2016
http://montreal.ctvnews.ca/caa-wants-to-prepare-the-public-for-stoned-drivers-1.3161201
CAAが、大麻の娯楽使用を合法化する前に、大麻を吸引して運転することの危険性を警告する教育プログラムを政府の資金で行うようロビー活動をしている。さらに警察にも薬物の影響下にあるドライバーをどうやってみつけて調べるのかを学ぶための資金が必要である。