食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

日焼けマシンからの紫外線照射に安全な暴露量はない、独立した科学委員会が結論

No safe exposure limit for UV radiation from sunbeds, concludes independent scientific committee
30-11-2016
http://ec.europa.eu/dgs/health_food-safety/dyna/enews/enews.cfm?al_id=1738
本日欧州委員会のSCHEER(健康、環境、新興リスクに関する科学委員会)が「紫外線照射の健康に関する生物学的影響、特に美容目的のサンベッドについて」の最終意見を発表した。サンベッドから放射されるものを含む紫外線は、はつがんイニシエーターでありプロモータでもある完全発がん物質と考えられる。入手できる科学的根拠から、SCHEERはサンベッドの使用による紫外線照射は:
*皮膚の悪性黒色腫と扁平細胞がんに、特に最初の暴露が若い年齢の場合ほど、強く関連する
*基底細胞がんと目メラノーマに中程度関連する
悪性黒色腫の早期発症に関連する悪性黒色腫と非悪性黒色腫皮膚がんの両方の相当の割合の原因である

紫外線の皮膚がん誘発には閾値がないため、SCHEERはサンベッド由来の紫外線の安全な暴露量は存在しないと結論した。
さらにリスクのほうがベネフィットを上回るため、ビタミンDを作るためにサンベッドを使う必要はない。
この意見は2006年に意見の更新版である
ファクトシート等リンク
(日焼けで真っ黒になることが推奨された時代もあった。)