食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

2013-2014大豆を使用した乳児用調製乳製品中の表示されないミルク成分

2013-2014 Undeclared Milk in Soy-Based Infant Formula
2016-12-08
http://www.inspection.gc.ca/food/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-reports/2016-12-08/undeclared-milk-in-soy-based-infant-formula/eng/1480572276675/1480572319077
CFIAは大豆を使用した乳児用調製乳製品中の表示されないミルク成分を調査した。
今回の調査目的は、大豆を使用した乳児用調製乳製品に含まれている、表示されていないミルク成分の有無と量の調査、アレルギーに対する安全懸念を確認する目的で調査である。大豆を使った乳児用調製乳製品は多くあるが、ラベル表示の問題や交差汚染もあるため、重大なアレルギーを引き起こす可能性がある。
この調査では、199の大豆を使用した乳児用調製乳製品のベータラクグロブリンカゼインという乳タンパク質を採取し分析した。粉や原液の製品で、成分にミルクの表示のない製品も調査した。すべての製品はミルクを含まないと記載がある。111(55.8%)のサンプルは乳製品と同じ設備で製造されている注意書きがあり、そのうちの同じ生産ロットの2サンプル(1.8%)にカゼインの陽性反応が見られた。残りの88のサンプルにはミルク成分の陽性反応は見られなかった。
これらの陽性反応の結果はCFIAによって評価されたが、表示されてないミルク成分として検出されたものが、すべて消費者にリスクを与えるわけではない。CFIAはHealth Canadaによる健康リスク評価の適切なリスク管理行動(検査結果の通知、追加の検査、食品安全調査、商品リコールを含む)を開始した。CFIAは継続してサーベイランスを行い、その結果をカナダ市民及び関係者に情報提供していく。