食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

2013-2014乾燥飲料ミックス、パン、ベーキングミックス、スパイスミックス、乾燥茶葉、焼き菓子、朝食食品中のクマリン

2013-2014 Coumarin in Dried Beverage Mixes, Breads, Baking Mixes, Spice Mixes, Dried Tea, Baked Goods, and Breakfast Foods 
2016-12-08
http://www.inspection.gc.ca/food/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-reports/2016-12-08/coumarin/eng/1480606736552/1480606737083
CFIAは特定の食品中のクマリンを調査した。
今回の調査目的は、カナダ市場における、国内製品、輸入製品のシナモンを含んだ製品中のクマリンの量についてベースラインサーベイランスデータを作ること、また、クマリンの存在頻度について過去の調査や科学文献と比較することである。
クマリンは自然由来のもので、シナモンやトンカ豆、スイートクローバのような植物におる香りのある化合物である。クマリンは食品や香料業界で香料として長い間使用されてきたが肝臓への有害影響や毒性に関する根拠がでてきて食品への使用はカナダや米国を含む多数の国で禁止された。カナダでは、食品への直接添加は認められていないが、自然のクマリンの暴露は健康問題にはならないと思われている。
2013-2014年CFIAはクマリンの調査を国内製品、輸入製品のシナモンを含む商品について行った。749検体が、2013年5月〜2014年2月にかけて、カナダの6都市の販売店から採取された。採取サンプルは、材料にシナモンの含まれる、ドライビバレッジミックス、パン、ベーキングミックス、スパイスミックス、乾燥茶葉、焼き菓子、オートミール、シリアルである。
クマリンは調査検体の95%に検出された。クマリンの検出量の範囲は0.1mg/kgから2510mg/kgである。最も高い数値のクマリンはパンプキンパイスパイスミックスの2510mg/kgであった。
スパイスミックス類、乾燥茶葉、及び焼き菓子類における検出されたクマリンの量は過去の調査のものや科学文献のものと同様である。
ヘルスカナダは、検出されたクマリンの量はヒトの健康に懸念はなく、商品回収措置も必要ないと結論付けた。