食品安全情報blog過去記事

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論文

  • NIHが支援した専門家委員会がピーナッツアレルギー予防のための臨床ガイドラインを発表

NIH-sponsored expert panel issues clinical guidelines to prevent peanut allergy
5-Jan-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-01/nioa-nep122716.php
国立アレルギー感染病研究所(NIAID)の支援を受けた専門家委員会が医療従事者に、ピーナッツアレルギー予防のためにピーナッツを含む食品の早期導入を支援するための臨床ガイドラインを発表した。
ピーナッツアレルギーには治療法が無く、ピーナッツアレルギーの人やそのケアをしている人は食品や環境に注意しなければならない。アレルギーは子どもの頃に発症して大人になっても続く傾向がある。しかし最近の科学研究ではピーナッツを含む食品を乳児期から導入することがピーナッツアレルギーになることを予防できることが示されている。
新しいガイドラインは2010年アメリカの食物アレルギーの診断と管理ガイドラインの補遺で、小児科医や家庭医などをふくむ医療従事者向けに各ピーナッツアレルギーになるリスクレベルの乳児に3つの別々のガイドラインを提供する。
ガイドライン1は既にひどい湿疹や卵アレルギーのあるハイリスク乳児向けで、4-6ヶ月までにピーナッツを導入するよう薦めている。医師や保護者は与える前にチェックをして安全な導入方法を決める。
ガイドライン2は中程度から軽度のリスクの乳児向けでピーナッツは6ヶ月前後に導入することを薦めている。ガイドライン3では湿疹も食物アレルギーもない乳児には自由にピーナッツ含有食品を与えることができるとしている。
全ての場合で、乳児はピーナッツ含有食品を導入される前に他の固形食品をはじめるべきである。

  • 難消化性でんぷんの多い食品は健康に利益があるかもしれない

Foods rich in resistant starch may benefit health
5-Jan-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-01/w-fri010317.php
Nutrition Bulletinのレビュー。

  • 焼き肉摂取は乳がんサバイバーの死亡率の高さと関連する

Consumption of grilled meat linked to higher mortality risk among breast cancer survivors
5-Jan-2017
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-01/oupu-cog010517.php
JNCIに発表された知見によると、グリル、バーべキュー、燻製肉の摂取量が多いことは乳がんサバイバーの死亡率を上げるかもしれない。この研究は1508人のLong Islandの乳がん女性についてのもので、597人が死亡しそのうち237人(39.7%)が乳がん関連でフォローアップ期間の中央値は17.6年。
Grilled, Barbecued, and Smoked Meat Intake and Survival Following Breast Cancer
http://jnci.oxfordjournals.org/content/early/2017/01/04/jnci.djw299.abstract?papetoc

  • WHO紀要

Bulletin of the World Health Organization
Volume 95, Number 1, January 2017, 1-84
http://www.who.int/bulletin/volumes/95/1/en/