食品安全情報blog過去記事

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ホスフィンガス中毒−米国:(テキサス)致死

Phosphine gas poisoning - USA: (TX) fatal
2017-01-05
http://www.promedmail.org/post/4742742
Date: Tue 3 Jan 2017 Source: The Washington Post [summ., edited]
2017年1月2日月曜日、第一応答者がアマリロの(可動式)家に到着した時までに、家の中の子ども一人は既に意識不明だった。他の家族も見当識障害で、消防士は反応のない子どもの心肺機能蘇生を試みたができなかった。6人が病院に運ばれその後さらに3人の子どもが死亡した。最初は一酸化炭素中毒を疑ったが、家族へのインタビューと家の特徴のある臭いから否定された(一酸化炭素は無色無臭)。調査の結果、誰かがプロ用のリン化アルミニウムを含む殺虫剤を家の中で使ったと結論した。どこかの時点で家族の一人が家の底の化合物を水で洗い流そうとした。リン化アルミニウムに水をかけるとホスフィンガスが生じて吸入すると肺に水が溜まって心停止する。
死亡したのは17才の少女、11才の少年、9才の少年、7才の少年。両親のうち一人は重症(2017年1月3日時点)、もう一人と4人の子どもは安定している。
近所の人によると重体の親が最近家にネズミが出るので猫を飼おうかと尋ねられたと話していてそのことが殺虫剤を使うことになった可能性がある。
(注としてリン化アルミニウムを齧歯類駆除に使うことは資格のある専門業者のみに制限されているのでどうやって入手したのかなど疑問が残る)