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シュガーフリーの飲み物のほうがより健康的であるという根拠はない、レビューが主張する

Behind the headlines
No proof that sugar-free soft drinks are healthier, argues review
Wednesday January 4 2017
http://www.nhs.uk/news/2017/01January/Pages/No-proof-that-sugar-free-soft-drinks-are-healthier-argues-review.aspx
ダイエットコーラのような人工甘味料を用いた清涼飲料水は、体重減少には効き目がなく、フルシュガーのものと同じくらい主な肥満要因の一つである可能性がある」と、The Guardianは報じている。
 この見出しは決定的に思えるかもしれないが、ひとつの意見(もしくはナラティブレビュー)の結論であって、新しい研究に基づいた証拠ではない。
食品や飲料大企業は、人工甘味料を用いた清涼飲料水を代用となる健康的な飲料として宣伝することで、虫歯や2型糖尿病の増加のような砂糖入り清涼飲料水の健康に対する影響についての懸念の増加に対応してきた。
しかしながら、最近の証拠が、人工甘味料を用いた清涼飲料水の選択が実際にはよりよいものではない可能性を示唆しており、このレビューこれをさらに吟味しようとした。
このレビューは人工甘味料を用いた清涼飲料水は、従来の砂糖入り清涼飲料水と同じくらい良くないものであると主張し、さらに国の食事ガイダンスにおいて、従来の清涼飲料水の代わりに人工甘味料を用いた清涼飲料水を飲むことは薦めるべきでない、と述べている。
このレビューは、人工甘味料を用いた清涼飲料水が、健康的な体重になることに役立つというような健康を向上させる「一貫した根拠がない」と結論付けている。しかし、証拠の欠如は、ないことの証拠というわけではない。このレビューは系統的ではないために、すべての関連する証拠が考慮されたと確証できない。